弱肉強食

「クシュン」

「お姉ちゃん?大丈夫?」

マカロンがエクレアに心配そうに言う

「大丈夫よ。エレボスが噂でもしているんでしょ」

「、、、あー!エレボスさんがね、、、お姉ちゃんってエレボスさんのこと好きなの?恋愛的に」

マカロンがそう聞くと

「う~ん。なんだろう。好きって言う感情が分からないけど本で見た燃え上がるとか心が苦しいとかそう言う感情は無いわね。でも特別な存在ではあるわね、、、なんなんだろこの感情」

エクレアはそう呟いた

「よかった」

マカロンは嬉しそうにそう言った

「ぐ、、、ぐぇ」

「最近の椅子はしゃべるのね」

そんなエクレアが座っている椅子とは全身氷漬けにされ血まみれのエテルだった

「こ、ここは」

エテルは目覚める

「おはよう。エテルちゃん。温度はどうかしら?」

「っ!お前は!」

(クソ!凍らされてて動けない!!)

エテルは完全に自身が拘束されていることに気が付き焦る

「安心しなさい。連れのベルさんとの契約でエテルちゃんが元気になるまでは私が面倒見てあげることになったから」

そんなエテルにエクレアがそう言う

「え?!ベルフェ

「ん???」

{エテルちゃん!アスタロトの名前でもやばいのに私の名前なんて出したらマズいから}

危うくエテルが{ベルフェゴール}という爆弾を言いかけたのをエクレアとベルが止める

「ベル様の口利きで」

そう呟くエテルは少し不満そうだ

「、、、六大精霊契約者に助けられるのは嫌かしら?」

そんなエテルを見てエクレアはそう聞く

「はい。ものすごく」

それにエテルははっきりとそう答えた

「なんで嫌なの?」

「子供に手を出した犯罪者に助けられたら虫唾が走るでしょう?」

「犯罪者ね、、、精霊と契約していることが罪だと?」

エクレアがそう聞くと

「ええ。だってセラフは今までどれだけの不幸を生んでるんですか?今や世界はセラフの奴隷でセラフにとって邪魔な存在は消し去られる。そして精霊はそれを助長させている存在です。それの最大の契約者を犯罪者呼ばわりして何か問題でも?」

エテルはそう返した暴論に思えるエテルの言葉だがセラフは事実、エテルの言ったようなことをやっている 真理の言葉だ

そんなエテルの言葉を

「あっそ」

エクレアはつまらなそうにそう返した

「え?反論とか無いんですか」

エテルがそう聞くと

「無いわよ。事実だし」

エクレアはそう言う

「ただ、、、それの何が問題なの?」

「「は?」」

セラフの悪行にそんなこと絵言うエクレアにエテルだけでなく妹のマカロンも唖然とする

「セラフは強者よ。だから弱者を利用・支配する。それの何が問題なの?」

「、、、え?いや、、、」

あまりにも平然にそう言うのでエテルは何も言えない

「エテルちゃんは根本が間違っているのよ。この世界は弱肉強食よ。弱いことが罪なのよ」

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