カルテット

「院長、、、最後に」

「、、、結局あの人は母親だったのね」

(攻撃も少しだけだけどアリアに向けての攻撃は手心があった)

「魔教司教の愛も真愛まあいってことね、、、なんかね」

カエデは気まずそうにそう呟くのであった

「さて」

しかしカエデに休みはまだ来ない

「おい?!レラジェ様本当に死んだんじゃないか?!」

「というか、、、あの2人の目」

「勇者の紋章?!」

周囲にはまだ多数の魔教司教が居るのだ

(アリアはもう戦えない、、、私も矢傷が酷い。レラジェが死んでも壊死する権能は生きているみたいだし)

カエデは満身創痍の体でアリアを守りながらどうにか生き延びなければならない

「援軍はまだ数時間は掛かる」

(ここまで来るのに騎馬隊でも4時間は掛かる。私の足で2時間。ここでの戦闘やらで30分ちょい、、、あと、1時間半耐久は流石に無理があるな)

カエデは絶望ではない諦めを感じていた

そして

「今の奴らなら我々で勝てる!」

「レラジェ様の敵を!」

魔教司教達もそのことに気が付き襲い掛かってくる

「アリアだけはレラジェの関係で助かるかもな」

カエデがそう言う

「あのアリアとか言うがガキも殺せ!」

「勇者の力に目覚めている時点で大罪だ!!」

「無理みたいだね」

アリアは笑ってそう返しながらふらふらと立ち上がる

「ここを生きて帰ったらお互いのルールに死ぬその時まで足掻くっていうの付け加えるとしようか!」

「いいね!それ!」

そして満身創痍の2人は数十人の魔教司教とぶつか

「「ホーリー・カノン!!」」

ドカン! ドカン! ドカン!

「「がぁー!!」」

「「え?」」

ることは無かった 突如放たれた光の魔法砲によって魔教司教達はダメージを受けた

「今のって、、、神聖術式?」

そうアリアが呟いたと同時にその旗は上がった

「あれって?!」

「バラン大教会の旗、、、なんで」

魔教司教の後ろにいるのは総勢100人越えのセラフ教の司教及び近隣の冒険者達の連合部隊であった

「アリアちゃん達を助けにいくよ!」

「クソ悪魔どもが!!俺達のアイドルに手を出しやがって!!」

そして数日前バランに手紙を届けに行った時に教会で出会った司教2人が先導して魔教司教を殲滅しよう駆け出した

「な、、、なんで、、、早すぎる、、、30分でバランからこの町まで来るなんて、、、ありえない」

カエデは絶句していた

「み、、、んな、、、なんで、、、」

アリアは大粒の涙を流していた



独奏と侍の序章はこうして終幕を迎える 

独奏の少女は1人の侍によって二重奏を始め、、、そして最後にセラフ教徒と冒険者

が合わさり四重奏となって演奏された曲の名称を聞かれた吟遊詩人はこう答えた

{勇者集結}

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