エレボス()VS伯爵司教 2

「よし!勝った!」

心臓を貫かれ地に倒れたモラクスを見下ろしながらそう漏らす

(闇魔法、、、やっぱり強いな)

「感傷に浸ってる場合じゃないな。エクレアとアクアの元に行かないと」

そう思った時だった

「きゃー!!」

「っ!!!」

エクレアの悲鳴が聞こえた

「なんだ?!」

エレボスはそれを聞いて全速力で悲鳴の聞こえた場所へ向かう




「っ!」

そしてエレボスは見てしまった

「ど、どうなってるんだ?」

エレボスが思わずそう言葉を漏らすと

「こいつを一緒に連れて行ったのは失敗だったな」

アクアの声で

「モラクス様の権能の{眷属支配}でお前に殺される前にこいつの体に魂を写したんだ。居場所のマーキングをしておけばそれもできるんだよ」

モラクスがそう言うのであった

「どこまでデタラメなんだ?!」

「悪魔様の力だから、、、それにデタラメですらないよ、、、俺は君主クラスの方までしか見たことが無いが君主クラスの方でさえ小国一つ滅ぼせるんだ。王クラスの方や大罪司教様は世界を亡ぼすことすら可能だろう」

「くそったれ!」

(どっちにしろもう一度殺すしかない)

そう覚悟を決めたエレボスは切りかかる

(アクセル、シャドーオーラ)

加速と闇を纏わせた剣を振り下ろす だが

ガキン

「不意打ちには対応できなかったが、、、真正面なら受け止めれる」

「なっ!」

モラクスも槍を黒く染めてエレボスの剣を受け止めた

シュ

エレボスは即座にモラクスから距離を取る

(まずい!一度影移動を見せてるから不意打ちができない。それに)

エレボスは後ろで苦悶の声を上げているエクレアを見る

「ベルフェゴーラ」

エレボスは回復魔法を掛けながら

(どうする?こっちは闇魔法があるがあっちには悪魔契約がある。練度と肉体の問題を考えると、、、絶望的だな)

そう考え顔色を悪くする

「顔色が悪いぞ。赤くしてやる」

それを見てモラクスはエレボスに切りかかる

「くそ!」

ガキン

エレボスはそれを受け止めようとする だが

キンッ

「剣が!」

持っていた剣をはじかれてしまった

「来世では悪魔様の祝福があるといいな」

そしてもう一度エレボスに剣が振り落とされる

(くそったれ!こんなところで!)

エレボスは反射的に目をつむり死を迎えると覚悟した だが 

「ぐぅ!」

「っ?!」

突然モラクスが苦しみだした

「な、なんだいきなり?」

エレボスが困惑すると

「え、エレボス様!」

そうアクアの声でアクア本人がそう言ったのであった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る