悪魔契約
「アクア?!」
「すいません。このようなものに体を奪われてしまって、、、まさか意識を遠隔で乗り移ってきて奪ってくるとは」
アクアは苦しそうにそう言う
「今、追い出してやるから待ってろ!」
エレボスがそう言って近づこうとする しかし
「無理です!」
アクアはそう言った
「なんで?!」
「モラクスと私の魂はすでに混ざっています。あと数分もしないうちに私の魂は完全に消え去ります」
「っ!」
エレボスは絶句する
「ただ、悪魔様の契約の力をすべて使えば肉体から魂を全て抜け出せます」
「つまり助かるってことか!」
「いや、、、肉体から出た魂は維持できません。すぐにあの世行きです」
エレボスのうれしそうな声にアクアは心苦しそうにそう言う
「なら意味がないじゃねえか!」
エレボスがそう悲痛な声を上げると
「私はもう助かりません。だからエレボス様だけでも!」
アクアはそう言って胸元から一つのペンダントを渡した
「こ、これは?」
渡したものの正体 それは
「{召喚石}です」
悪魔召喚に必要な召喚石だった
「私の魂を生贄にそれで悪魔召喚を行ってください」
そしてそう言ったのだ
「はぁ?!そんなことしてアクアは大丈夫なのか?」
「大丈夫、、、とは言いませんけど。ここで取り込まれるよりはマシです」
エレボスの心配にアクアはそう返す
「でも!」
それでもエレボスがどうにかと思いそう声を上げるが
「っ!くっ!そろそろ限界が。エレボス様、、、これからも健やかに」
アクアは最後に優しい笑みを浮かべると同時に
「我が魂よ・・・
詠唱を始めた
「っ!」
(やるしかないのか!)
「魔を統べし偉大なる魔の使徒よ我は汝との会合を望む。対価は用意した。門のカギは開けた。顕現せよ、そして我にすべてを魔に染める魔の力を貸し与えたまえ。我が名はエレボス・。ベルムート何時の力を求めるものなり」
そうエレボスが唱え終わると同時にアクアの体から半透明の何かが召喚席の中に取り込まれた
(アクアっ!)
それがアクアの魂だと理解したエレボスが顔を深く深く悲しみに染めたと同時に
ギラキララ
召喚席を中心とした半径2mほどの魔法陣が展開された
そして辺りにまばゆい闇が広がる
「ん?ここは?」
エレボスが目を開けるとそこは
「メルヘンな部屋?」
天蓋付きのベッドにかわいらしい机など前世でも見たことが無いほどのメルヘンな部屋の中に居た
「なんだここ?」
その空間を見渡していると
「やっと会えたわね」
そうダウナーな女性の声と共に天蓋付きのベッドから豊満な胸を持つ美女が現れた
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