手土産作り

「それでは行って参ります」

若い侍が馬に乗りながらがそう言うと

「頼む」

イブキはそう返した

「では」

そうして侍は馬に乗って城を出て行った

「首都までは早馬で3日だろうから1週間後にお会いに行けるだろう」

「1週間暇になるな、、、周辺の人達の魔素病も治しに行くか」

「良いのか?」

「やることないですからね、、、皇帝閣下にお会いする前に帝国民を救ったという手土産があれば話も円滑に進むでしょうから」

イブキの言葉にエレボスはそう返した

「そうか、、、それは本当に助かる」

「もう昼ですから昼ごはんをいただいたらそのまま旅行脚方式で周辺の村や町を回ってきます。1週間後にここに戻ってきてそのまま皇帝陛下に会いに行きましょう」

「そこまでしなくてもいいんだが」

「あいにくと俺の母親は自分の愛を押し付けるタイプなんで遺伝しちゃいました」

「そ、そうか、、、道案内にカエデを付けよう。治療するにもカエデが居れば信用を得るのが早いだろう」

「良いんですか?久しぶりにお母さんが元気になったのにそれを引きはがすのは」

そうエレボスが言うと

「大丈夫だ」

横からカエデが現れた

「お母さまと話すのはもう満足した。ならば領民や帝国民をお母様と同じ苦しみから助けないと」

「侍だな、、、頼めるか?」

「任せてくれ!」

「よし!昼飯を2人が食べている間に用意をさせておこう。仮の刀も同じ長さと重さのを用意しておく」

「ありがとうございます!」




食事場所

「エレボス様はエーテル王国ってところから来たんですね!」

「ああ。俺が居た場所は自然が豊かだったが冬になると寒くてな」

「エレボス様の固有魔法は何なんですか?」

「俺の固有魔法はベルフェゴーラって言ってな。回復と解呪ができるんだ。これがあったおかげでみんなのお母さんが助けれたんだ。本当に良かった、、、みんなも頑張ってな」

「うん!」

「「エレボス様!」」

「あなた達、、、お客人に失礼ですよ。すいませんエレボス殿」

エレボスを囲こんでいたカエデの弟妹に母親のカグラがそう言う すすろ

「いえいえ。それにしてもカグラさん、、、さっき治したばかりで良くここまで来て食事を取れますね」

エレボスはカグラがこの場にいることに驚愕する

「元々鍛えていたからね。動くことは出来るのよ」

「な、なるほど」

(フレデリカみたいな理不尽さを感じる)

そんなことを考えながらエレボスは昼飯を食べるのであった

「エレボス様!」

「もっといろいろ教えてください!」

子供に囲まれながら

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