エテル・エレボスVSアスモ 4
「はっ!」
ガキン
「うんうん。すごい威力ね」
エテルの一閃を右足で止めたアスモは嬉しそうにそう言う
「片足で龍化と魔解の同時使用してる私の一撃を片足で?!」
対してエテルは驚愕と絶望に染まる
{攻撃を続けなさい!今のあなたは大罪司教であっても勝てるはずよ!}
そんなエテルにアスタロトが檄を飛ばす
「っ!
「流石にね。リミットオフ!」
ドカン!!!
「っ!さすがにリミットオフだけじゃ防げないか」
激しい攻撃で押し負けたのはアスモであった だが余裕そうな雰囲気から本気でないことがありありと分かる
そもそも本気なら両手を繋げている 色欲の大罪司教であるアスモならそれは呼吸と同義だ
「エテルは強いのよ?今の状態ならベリアルちゃん以外だったら勝てるわね。時間制限まで耐えられなければという枕詞はついちゃうけど」
「っ!!」
ベリアルという名前にエテルは顔を青ざめさせる
「流石にベリアルちゃんの名前は怖いわよね。王司教のみんなどころかサタちゃんやベルゼも怖がるぐらいだからね。アリス様の唯一の直属の部下。3古参の次に悪魔教団への在籍が古くそして悪魔への信仰心が全く無くアリス様に文字通り全てを捧げる私と同格の狂人。アリス様の仕事の手伝いからお世話、隠密から娯楽の提供などを完璧に行うその仕事の出来はレヴィちゃんと同格の天才。そんな存在がベリアルちゃん」
そんなエテルを見てアスモはそう語る そして
「でももっとも悪魔教団内で有名なのはその残虐性。アリス様の敵への冷酷さはベルフェの方がヤバいけど、残虐性はベリアルちゃんの方。死が至高の喜びとするほどの拷問処刑を行うその残虐性は悪魔教団内で裏切り者が本当の意味で一切いない理由」
そうベリアルの本質を語った
「あ、あの方は教祖様へ危害を加えるか教祖様からの勅命ある時以外は世界を視て回っているはずです。今回の一件には関わることは無い!」
エテルは恐怖に染まりながらも絶対といった様子でそう言い切った
「そうね、、、ベリルちゃんは今忙しいからね」
そんなエテルを見てアスモはどこか面白そうにそう言う
そしてそう言い終わると同時に
ドカン!!!!
「「っ?!」」
エテルの右前からとんでもない爆発音と1瞬遅れて爆風がエテルに当たる
「え?この魔法の気配、、、まさか」
アスモはその爆風から感じ取れたとある気配に驚愕する
「っ!」
(意識が逸れた!)
そしてアスモに確かな隙ができた
「
エテルは自身の最大火力の攻撃を打ち込む
「あっ!」
ドカン!!!
そしてそれはアスモに直撃した
「はー、はー」
{残り40秒しかなかったわね、、、本当によかったわ。お疲れ様}
アスタロトがねぎらいの言葉を掛ける
「はい。流石に倒せては無いですけど少しの間は動けないはずです。アスモ様が慢心して手を接合せずに戦っていなければ確実に負けていました」
エテルはそう言うと
「エレボス様!今です!!」
そう叫んだ
「っ!」
(槍はぶっ飛ばした!アスモも動けない!今しかない!)
エレボスはベルの像目掛けて走る
そしてあと1mというところで
「
そんな声がエレボスの耳に響いた
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