エレボス・エテルVSアスモ 2
「っ?!」
(え?)
エレボスは困惑する
(なんで戻って)
何故ならばいきなり過去に戻っていたからだ
{どうしたの?早く像へ向かわないとエテルちゃんの限界が来るわよ}
立ち止まるエレボスにベルがそう声を掛ける
{いや、、、ダメだ。近づいた瞬間に殺される}
{え?、、、もしかして時間跳躍を?!}
エレボスの様子からベルはエレボスが未来から来たことに気が付く
{ああ。あとベルの像まで1mのところでなんかアスモにやられて即死した。槍も大きく飛ばしたから使えなかったはずだし、アスモ自身もエテルに攻撃されて動けなかったはずだから仮に槍を手元に戻していても放てなかっただろうしあの距離からならそもそも間に合わないはず}
エレボスは自身が死んだ理由に困惑する だが
(色欲の大罪司教と戦って即死した)
エレボスは少ない情報からその理由を考え
{アスモデウスの権能に生と死を支配する権能がある?}
その仮説を導き出した
{、、、}
それにベルは何も答えない
{まるっきり違うって様子じゃ無いな}
しかしエレボスはベルの気配の変化から仮説をある程度確かな物へと昇華させた
{3秒だけなら魔解できる、、、アリスは俺のことを生け捕りにしたいと演説で言っていた。あの言葉に嘘は感じられなかった。それなのに俺を殺したということはあの時のアスモには余裕がなかった。ってことはあの即死攻撃さえ突破できれば勝ちだ!}
そしてそう結論を出した
{、、、時間遡行の残り回数は?}
そんなエレボスにベルはそう聞く
{0回。死んだら終わり}
{はぁー、死んだら魂は私が貰うわよ。アスモの技は私が防ぐわ}
エレボスの答えを聞いてエルはキレた様子でそう言った
{助かる。だったらまずは}
エレボスはそう言うと
「虚空と怠惰のタクト」
エレボスは闇と悪魔の合成魔法を槍ではなくアスモへ放った
ドカン
「え?エレボス様は早く像へ!」
エレボスが像へ向かわずアスモへ攻撃したことにエテルは驚愕する
「先にアスモを潰す、、、というかアスモ様ご自慢の槍を出してもらわないと邪魔される」
そんなエテルにエレボスはそう返す
「え?なんでラストのことを?」
それにアスモが驚いた様子で言うと
「壁に耳あり障子にメアリーですよ。どこで情報が洩れるかはわかりませんよ」
エレボスはそう笑みを浮かべて言う
「っ!それを言うなら障子に目ありでしょ、、、っ!少し甘く見ていたわね。見たいなら見せてあげるよ。来て無限槍・ラスト」
そうアスモが言うとアスモの後ろから突如槍が現れる
「エテル。あの槍は神器らしくてアスモデウス自身が自動的に動かしている槍らしいから気を付けろ。ベルの自動回避でも無理らしい。俺が槍を潰しながら援護するからエテルは全力で戦え。槍とアスモの両方に隙が出来たら俺は像へ一気に突っ込む」
「は、はい!」
エレボスの指示にエテルはただ返答する
「というか自動攻撃ってアリスの仲介無しの契約のじゃない限りは出来ないじゃないのかよ?」
{アスモはアスちゃん、、、アスモデウスにそれをやってもらうに見合った対価を払ってるのよ。ちなみにとんでもない代償だから自動攻撃以外にもう1つぐらい何かアスちゃんの力を借りれるわね}
{マジかよ、、、ちょっと気を付けるか}
そうしてエレボスは覚悟を決めるのであった
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