エクレアの手段
「おいおい悪魔召喚だと?今俺はカエデからソロモン捜索を頼まれてるがソロモンの正体がお前の商会とかねぇよな?」
エレボスがそう言うと
「違うわよ。確かにソロモンはとんでもなく優秀だから勘違いしてしまってもしょうがないけど」
エクレアはそう返した
「そうか、、、というかカエデがここにすら出る時点でもうカエデの自演自作ってことになるからありえないか」
「そうよ、、、ちなみにレンジュの他に50人ほど悪魔召喚したから」
「、、、は???え?お前マジで何してんの?」
エクレアの恐ろしすぎる告白にエレボスは唖然とした
「知っての通り下級悪魔でも現世で受肉すれば上位魔教司教クラスの力がある。そして私が目をつけたのは下級悪魔の中でも下級、魔界では最下層の悪魔よ。クソみたいな人生を変えるチャンスを私は提供して彼らは私の部下なって対価を払う。衣食住と中々に高い給金を与えれば優秀で忠誠心のある部下の完成ってことよ」
「、、、召喚石はまぁ良いとして、対価はどうしたんだ?最下級でも安くないだろうし、、、最下級以外の悪魔も召喚してるだろ?レンジュさんのこの紅茶の味は最下級の悪魔が出せるわけない」
エレボスが鋭い目をして聞くと
「え?適当に孤児とか奴隷とか集めてそれでも足りなかったら村とか襲撃してって感じ」
ドカン!!!
エレボスの愛刀・黒牙がエクレアの首に迫った
だが
「エクレア様に手を出させるとでも?」
刀をアリエラが爪で防いでいた
「10人、、、俺を除いて今この館には10人人が居る、、、まぁ、エクレア以外はどうとでもなる」
「、、、私は王司教クラスの実力がありますよ?」
アリエラがそう言うと
「悪いがこちとら大罪司教も泣いて逃げ出すほど強い奴に鍛えられてるベルフェゴールが居る。昔の俺ならまだしも今の俺じゃ王司教倒すのに大怪我程度で済む」
エレボスはそう返した
「大怪我はするのね、、、刀を鞘に戻して。ちょっとした冗談よ。いくら私でもそこまでクソみたいな手段は使わないわ。一般人に手は出さないって決めてる。それにそんなことしたらカエデに殺されるわ」
カチャン
「笑える冗談にしてくれ」
エレボスは黒牙を鞘に仕舞った
「対価に使ったのはクソったれな奴隷商人とかそういう生きるのに値しないクズとそいつらの遺産よ。すごいわねぇー、世界はクズの宝物庫。苦労せずに悪魔召喚が出来たわ」
そしてエクレアは呆れた様子で笑いながらそう言った
「、、、変わったな」
「そっちは変わってないわね。良かった」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます