開戦
「ではこれより軍議を始める」
「「はい!」」
イブキの言葉に他の当主達4人とカグラなど有力者や将が返答を返す
「まず目的の確認を。我々の目的はただ1つ、、、悪魔教団の殲滅だ。それを行ってこの国から悪魔教団という癌をこの国から取り除く」
「うむ」
「そして残念ながらすでに狂信者となり果ててしまった皇民もいる。侍などこちらが殺されるような者は殺して構わないが農民などは出来る限り捕縛で済ませろ。狂信者を全員殺すことが最も確実で安全にこの国を救う方法だがそれをすればこの国は完全に武力で民を虐げる国となり果てることになる。それは私も、アヤメ様も避けたいことであるしそれが理由に悪魔教団が再びこの国に付け入るスキを作ることになる」
イブキの言葉に全員が深く頷く
「では作戦だ。といってもシンプルなものだ。全軍で教団のこの国の本拠点に攻め込んで全滅させる。問題は1つ。それは恐らく魔素病を操れるであろう悪魔教団への対策だ」
「俺が治すとしても戦場じゃ限界がありますからね」
「ああ。なので最も被害が減るであろう方法で行く。この国の悪魔教団のまとめ役であるワァラクの首を最優先で取る」
「なるほど」
「大将首を取ればいい。シンプルで良い」
「しかし誰が?あやつは相当な手練れですぞ」
その言葉に
「俺が首を取りましょう」
エレボスがそう言った
「勝てるのか?」
イブキがそう聞くと
「それどころか多分俺1人で制圧できるかもです。必ず」
「そうか。なら任せます。ではエレボス殿がワァラクを戦うと同時に我々で他の敵を殲滅する。それが今回の戦の策です!全軍10分後に攻め込む」
「「はっ!」」
そうして軍議が終わった
10分後
「さて」
エレボスの目には暗がりで見ずらいが今まで見たことが無い数の兵が居た
(最初の戦争からこんな大舞台を見れるなんて嬉しいな)
「さて、、、開戦の号令に魔法でも城に打ち込むか」
そう言うイブキの目線の先には中規模だが堅牢そうな城がある
「、、、俺が撃っても良いですか?」
それを聞いてエレボスは前に出てそう聞く
「ああ。構わないですよ
「では」
フー
エレボスは息を吐く そして
「常夜の凶闇、業火の魔炎、厄災の暴風。魔の翼、聖の翼。そして力を与えし我が隣人の終末の風。6の暴威よ我が剣に」
魔法詠唱をして研ぎ直された、新たな自身の愛刀、黒牙に込める
そして
「ロスト・エルピス!」
極大の魔法が城へ放たれた
「「っ!!」」
それを見た全員が息を飲んだ
魔法は城にぶつかる
ドカン!!!
城はほとんどが消し飛んだ
そしてそれが開戦の狼煙となった
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