エリンの学園話
翌日
「うん!9割強取れてる。これなら王立学園なんて余裕で入れるよ」
「よし!」
エレボスはエリンが持って来たエーテル王立学園の入試の過去問題を解いていた
「フレデリカの教え方が良いんだよ、、、スパルタだけど」
「え?スパルタって?」
「できるまでほとんど飯抜き。口にしていいのは死ぬほどマズい栄養食品とドブかと思うほどの水だけ。フレデリカ曰く生物は追い詰められてた時が一番成長できるって理論で」
「な、なるほど」
(フレデリカが教育係じゃなくてよかったー)
エリンは心の底からそう言った
「お姉様はいつ帰るんですか?」
「2日後よ」
「み、短いですね」
「それはそうよ。休暇は1月で学園までは2週間掛るのよ。どこかで遅れることも考えたら4日ぐらいよ。それがあるから今まで戻ってこなかったんだし。今年で高等部に入るからその前に1回と思ってね」
「なるほど。学園生活は楽しいですか?」
「ええ。親友とライバルが1人づつ出来たしね」
「そうなんですか!」
「ええ。1人はスモア・スーデウって言うルームメイトでね。とても優しい子でモテモテなのよ。その上家事能力がすごくて料理はフレデリカにも負けていないわ」
「それはすごいですね!!」
(フレデリカと同等はすごいな)
「そしてライバルが2つ下の年齢だけど学園で私の次に強いのよ。それも戦績こそ私が勝ち越してるから学園最強を名乗ってるけど普通に負けることもあるから認めたくないけどすごいわね」
「え?!そ、そんなに?!」
「ええ。うーん、、、お父様達には絶対に言わないでね」
「え?はい」
(なんかあるのか?)
「その後輩の名前なんだけどエクレア・ヘルメスって言うのよ」
「、、、、、、、、、、、、はぁ?!!!!!!!!」
エレボスは人生史上最も大声を上げ驚愕をした
「ぁぁぁぁ」
(え、エクレアが、、、学園2位でお姉様に普通に勝ってる?!)
「そ、そんなに驚く?」
「そ、それはその、、、っというか!悪魔術式使ってないんでしょ?!それなら」
「それがね、、、私が悪魔契約を使っていないのと同じようにあっちも精霊契約を使っていないのよ」
「っ?!」
(そういえばウィンディーの力を借りることをやってるんだから精霊契約ぐらいやっててもおかしく無いか)
「あの子、貴族社会じゃ馬鹿にされてるけど化けるわね。ま、そんな感じで私は楽しくやってるわよ、、、エレボスが学園に入ったらエクレアも勝てないでしょうね」
「まー、悪魔術式無しですからね」
(実は使えるんだよねー。さらに闇魔法も、、、)
「でも、明後日に仮契約するらしいわよ」
「え?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます