親の心子知らず

「さて、ここまで俺の立場についていろいろと話したが、、、結論俺はアリアちゃんの秘密を全部知ってる。そしてそれはフェルトですら知らないレベルでだ」

「「っ!」」

「だが、それを教える気は無い」

「なんでですか?!」

アリアがそう声を荒げて聞くと

「親友と、、、アリアちゃんのお父さんと約束したんだよ。アリアちゃんが幸せに暮らせるようにするって、、、アリアちゃんが生きれると思ってなかった時の願掛けのような約束だけど、、、俺はこれを守りたいんだ。そしてこの話はアリアちゃんの幸せを害する話だ」

ロンドはそう答えた

「、、、アリアは勇者と魔教司教の間の子ですよね?それなのに何も知らないというのは」

カエデがそう言うが

「安心しろ。何か問題が起こったら007が動く。エテルも言ってただろ?007にはフェルトと俺の狂信者がいる。ちょっと手が滑ってセラフを半壊させるぐらいは出来る」

ロンドはあっさりとそう返した

「、、、子供は大人に任せて好きにしていいんだよ」






「はー」

アリアはため息を吐いた

「最も情報を持ってる人間が最も情報を隠匿したいとは、、、厄介だな」

「あの口調と内容からして本当にアリアちゃんのことを心から思っています」

「お母様と同じ雰囲気だしロンドさんを説得するのは無理だね」

カエデ・エテル・フレンはそう呟く

「そう言えばジャンヌちゃんは?」

アリアがそう聞くと

「何か別件で聞きたいことがあるらしくてロンドさんにもう一回会いに行ってる。夜にはこの宿屋に帰ってくるって」

カエデがそう答えた

「にしてもこの宿屋、、、かなり高いですよ。ロンドさんが出してくれるって言ってたけど、、、さすが大臣」

フレンは部屋を見ながらそう言う

「明日からどうしようか」

「どうもこうもないでしょ。女王陛下に会いに行くことはロンドさん経由でどうとでもなるけど、、、欲しい情報は手に入らないよ」

「はー」

アリアはもう一度深くため息を吐くのであった

「まー、収穫が無かったわけじゃない。ひとまずアリアの血統はわかった。そしてこの国の闇も」

「そうですね。ひとまずこれ以上の深入りはやめましょう。ベリアル司教なら知っているかもしれませんしまたお会いした時に聞いてみれば少しは進展もあるかもです」

こうして4人は

「寝るか」

寝ようとするのだが

「わたしは少し出ますね。少し気になることが」

エテルが宿を出て行こうとする

「どこ行くの?」

アリアがそう聞くと

「ロンドさんの家です。ジャンヌとは別件で一つロンドさんに聞きたいことが、、、」

エテルは宿を出て行った

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