ジャンヌとエテル
キンッ
「っ!」
ジャンヌは弾き飛ばされそのまま地面に転がる
「仮に怪我していない完璧な状態だったら負けていたな」
所々から血を流しながら副隊長のバゼルはそう言いながら地面に転がったままのジャンヌを見下ろしながらそう言う
「っち。クソが」
悪態をつくジャンヌだが
(全身に力が入らなねぇ、、、無理だったか。もう九尾も維持できない)
もう本気の形態を維持する力も無い
「やっとお前を倒すことが出来た、、、悪食の盗賊、ジャンヌ・リオン」
バゼルは槍を構えジャンヌに致命の一撃を与えようとする
「くっ!」
(もう使うしか無いか、、、これを)
ジャンヌはもうどうにもならないと悟り最後の切り札を切ろうとする
「ちょっと待
「
しかしそれを切る前に悪魔が現れた
バタン バタン バタン
騎馬兵のほとんどが馬諸共地に倒れ
「な、なんだこれは、、、」
「力が入らない」
「それに睡魔が」
10人ほど倒れずに済んでいたが
4人はもはや戦闘不能
3人はフラつき
2人は顔色が悪い
そして
「な、何だこれは?!」
副隊長のバゼルはどうにか耐えるが余裕はない
「私の魔眼のお味はいかがですか?」
すると森から1人の桃髪白眼の少女が現れる
「その純白の白眼?!貴方は何者だ?!」
バゼルが焦ってそう聞くと
「穢らわしい聖騎士に名乗る名など無い。お前らが知れるのは死という事象だけだ」
エテルはそう返し
「魔解」
原罪の一柱ベルフェゴールの右腕、公爵という爵位ながらその力は王にも勝とも劣らない大悪魔アスタロトの力を解放した
「ま、魔解だ、、と?何で」
バゼルは自身の目に映る光景に驚愕する
しかし
「魔力量9800万?!」
「ま、まさか王司教」
「王司教でも1億近くいくなんて聞いたことがないぞ?!」
「ま、まさか大罪司教?!」
そんなことに意識を割く余裕は無い
眼前には文字通り世界最悪の存在の一人であるかもしれない人間がいるのだ
「っ!」
(こ、ここは撤退するしか無い!推定大罪司教など副隊長の俺じゃ勝負にすらならない!)
「全軍引くぞ!!倒れて居る騎士もできる限りでいい!連れ帰るぞ!!」
「「はっ!!」」
動ける騎士達は各々魔法や腕力を使って倒れ伏す数百の騎士をどうにか運ぼうとする
「帰っていただけるならサービスです」
それを見たエテルは嬉しそうにそう言うと
「アクアトルネード」
大規模な水流をバゼル達に放った
そしてそれは
「な、流される!!」
騎士達は全員を流し飛ばすこととなった
「よし!解決」
流れていく騎士を見たエテルはそう言うと
「えっと?ジャンヌさんですよね。始めまして私は
「エテル?」
「は?」
エテルの目的は自身の失われた過去を取り戻すことだが突如その軌跡が現れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます