最低最悪
「私アリアさん達に着いていくよ」
「「は?」」
ジャンヌの発言にエテルとタクトは唖然とした
「え?どういうことですか?」
エテルがそう真意を問うと
「私達の目的は奴隷制の継続とこの国へのセラフの影響を減らすこと。だけど賢首それを達成するのは厳しい。情報が無さすぎる。でもここで私がアリアさん達勇者パーティに入れば情報を得ることが出来る」
ジャンヌはそう返した
「流石にそれはダメだろ」
するとタクトがそう憤りを見せる
「今更だよ。毒喰えば皿もよ」
しかしジャンヌはそれを一切歯牙に掛けない
「っ!」
「えっと、なんでタクトさんはそんなにこの手段嫌がってるんですか?」
エテルがそう不思議そうに聞くと
「ジャンヌの手段は仲間になった後に裏切るってことだろ、、、人として終わってる」
タクトはそう返した
「あっ!」
そしてエテルも驚く
(私はあくまで旅の仲間というだけだったけどジャンヌさんは完全に仲間になった上で裏切る気なのか)
「流石に私もどうかと思いますよ」
そしてジャンヌにそう言った
だが
「そんなの騙される方が悪いんですよ」
ジャンヌは落ち着いた声でそう言い放った
「、、、わかった。それで行こう」
「タクトさん?!」
タクトの了承にエテルは耳を疑った
「エテルがこの建物ふっ飛ばしたと同時に俺達逃げるからその後は好きにしろ」
「おねがいね。副団長、、、それじゃー、私はみんなに作戦は為してくるからタクトは持っていく資材を絞っておいて」
そうしてジャンヌは部屋を出て行った
「、、、」
「、、、ジャンヌは1000年間、ただこの国を救うために人生を歩んできた。その結果優しい心を持ちながらも同時に冷酷になった。俗にいう冷酷な判断ってやつは全部俺がやってることにしてるが7割はジャンヌの意思を俺が代弁している感じだ。そうでもしないと内部崩壊が起きかねないからな」
2人きりになった部屋でタクトはそう言った
「正直言って俺は美食の盗賊団を破壊したい。ここはジャンヌの人生という美食を盗む場所だ」
「ジャンヌさんのこと好きなんですか?」
エテルがそう聞くと
「好きだよ。恋愛的な意味で、、、恋心って言うのはすごいぞ。簡単に自分の限界を超えさせてくれる」
タクトはそう返した
「どうにかジャンヌが納得する形で盗賊団を終わらせれないかな」
「勝てばいいんですよ」
「勝てると思うか?」
「無理でしょうね、、、絶対に」
「同意見だ、、、」
これがエテルとジャンヌが行った最低最悪の行動であった
「ジャンヌを頼む」
「はい」
そしてエテルとタクトが行う最低最高の行動の始まりであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます