邂逅
「さて、、、そろそろ時間が無くなって来たわね」
アリアの出生の秘密を教えたアヤカは少し寂しそうにそう呟く
「アリア。貴方は、これから多くの苦難に直面すると思うわ。そしてその多くの原因は貴方に宿る勇者の力よ。勇者の力を失うことは基本的に難しいわ。でもそれでもあきらめちゃダメよ。そして、、、いつまでも見守ってるわよ」
「、、、はい、お母さん」
「っ!ありがとうね」
こうして生き別れた母娘の出会いは終わりを迎えるのであった
「んぅ?ここは?」
次にアリアが目覚め立っていたその場所は
「何ここ?」
子供部屋であった
(孤児院の一室かな?)
そうアリアが考えていると
「あ、起きたんだ」
後ろから声が掛かった
「君は?」
振り向くとそこには
「天使?」
天使の翼を持つ少年が居た
「天使じゃないよ」
少年は笑みを浮かべてそう言う
「え?それじゃー、その翼は何?」
アリアが困惑していると
「僕の名前はワァラク。正確にはウァラクなんだけどそっちのほうが言いやすいだろうからそう名乗ってるんだ」
少年は自己紹介をした
「えっと、私はアリア。ワァラク君はこの孤児院の人なの?」
「ううん。レラリア孤児院の子供じゃないよ?」
アリアの問いにワァラクはそう返した
「レラリア孤児院?」
聞きなれない名前に首を傾げると
「レラジェとアリアの名前から取ってレラリアだよ」
ワァラクはそう教えてくれた
「あぁー!」
(うれしいな)
アリアは笑みを浮かべる だが
「あれ?それじゃーここどこ?」
孤児院でないのならここはどこなのかという疑問が発生する
「ここは僕の世界だよ」
それにワァラクはそう返す
「僕の世界?どういうこと?」
「僕は君の実のお母さんとお父さんに力を貸していた悪魔だよ」
アリアの疑問にワァラクはそう答えた
「え?!」
「親だけじゃなくて子とも関わりを持つなんてね、、、はは」
ワァラクは笑う
「、、、何が目的ですか?」
アリアが警戒した目線でそう聞くと
「今回は挨拶かな。君を勇者として覚醒させた時はあまり話せなかったからね」
ワァラクはそう返した
「私を覚醒させた時、、、あっ!アピスとセリアが私の精神世界に来た時に黒い手から話しかけてきた!」
それにアリアは思い出した 自身が勇者として覚醒する原因となった声を
(あの時はあの一言の後に干渉してきてそのまま目覚めたから、、、)
「さて、、、挨拶とは言ったが少し話したいこともあってな。何、外の世界で時間は進まない。夢みたいに一瞬で終わる」
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