エレボス(ベルの恩恵)VSフレデリカ(弱体化)逃走 1

「は?!」

(逃げるのか?!でもフレデリカから逃げきれるのか?)

そう考えるエレボスだったが

フワッ

「っ!鞘が」

刀の鞘がエレボスの前に浮かび上がる

「道案内ってことか、、、信じるぜベル」

エレボスは地に足をつけ全力で走る

ビュン!!!!!

その速度は暴風を完全に掴んだ走りで音速を軽く超える

(文字通り光の速度で追ってくるフレデリカから逃げきれるのか?)

そう考えていると

ピカッ

後ろから光が差した そして

ビュン

エレボスの体が浮かび 元居た場所には

「フレデリカ!」

フレデリカが居た

「っ!」

フレデリカは躱されたことに顔を顰める

(どうするんだよ!魔力切れも黒牙の魔力があるとしても無理だ!)

エレボスも顔を青ざめる だが

ドカン!

「ガハッ!」

暴風がフレデリカを押さえつける

「うぉ!」

(フレデリカの動きを止めた!)

エレボスは笑みを浮かべた 

「でも、、、止まるのか?」

どうしてもその心配を持ってしまい後ろの倒れるフレデリカを見ようとする

クイッ

すると鞘が優しくエレボスの顔を前に向かせた

「っ!任せろってことか!了解、悪魔様」

そうしてエレボスは全ての悩みを捨て一心不乱に走る



そしてそれはフレデリカが想像をしていた最悪を超える絶望への道を走ることでもあった

そしてそれはベル・。・-・が想像していなかった最狂への道を走るということだった



ドカン! ドカン!

「っ!待ちなさい!」

(私の動きについてこれる悪魔ってマジで何よ?!)

ベルの風によってエレボスを捕まえれないフレデリカは顔を顰める

(どうする?こちとら引火覚悟でボルアモデリカまで使ってるのに追いつけないのは本当にやばいわよ)

フレデリカの電撃は森を燃やしフレデリカより後ろは激しく延焼して黒い煙で森が包まれている

「風で体を強制的に移動させるって言う避け方あまりにもシンプルすぎて逆に対応ができない!」

あまりに小細工の無い力技にフレデリカは手が出せなかった

{どうするんだフレデリカ}

そんなフレデリカに契約している精霊、ボルサリーノが声を掛ける

{魔力切れを待つわよ。家宝の刀の魔力で今は持ってるでしょうけど1000万あれば1月はこのまま追いかけれる}

{それしかないか}

{ないわね}

{それにしてもお前が目をつけておきながらこうなるなんて悪魔だけじゃなくエレボスもかなりのものだな。3年半前に一緒について行けばよかったんじゃないか?」

{あそこでついて行ったら怪しまれたわよ。それにエクレアちゃんに私のことを話せたのが大きいわ。あの子なら

{確かにな、、、あの子は自分が劣っていると考えていたが1部分だけだ、、、多分今のエレボスなら勝ち目は無いな}

{あの暴風が無ければね!}

{それはそうだ}

フレデリカは追いかける どこまでどこまでも

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