帰省とエレボスの特技
次の日
そわそわ
「エレボス様、、、落ち着いてください」
「あ、ごめん」
「ふふ。そんなにお姉ちゃんに会えるのがうれしいのね。確かにあの子今まで一度も帰ってこなかったからね」
「はは!あと半年もすればエレボスも学園に入学できるんだ」
「「ふふ」」
エレボスと両親、フレデリカ達メイドなどベルムート家に居るすべての人間がエリンの帰省を待って正門の前に居る
「、、、来ましたね」
「え?!」
フレデリカの言葉にエレボスが街道の奥を見ると
「ベルムート家の馬車、、、お姉様!」
ベルムート家の家紋が掲げられた馬車がこちらに向かってきていた
「門を開けなさい」
フレデリカの指示に呼応して正門の扉が開く
そして
ガチャ
「ただいま!お母様!お父様!エレボス!」
馬車が開きエリンが元気よく飛び出してきた
「「おかえり」」
「お姉様おかえりー!」
エレボス達は学園から帰って来たエリンを迎える
「あっ!エレボスまた身長伸びたわね。私の胸辺りだから150ぐらいかな?」
「お姉様もまた伸びましたね、、、そろそろ180行くんじゃないですか?」
2人が和気藹々としてると
「お2人ともまずは屋敷に入りましょう。冬が近いですから風邪をひいてしまいますよ」
フレデリカがそう声を掛けた
「「はーい」」
そうして全員屋敷内に入るのであった
「ふー、落ち着くー」
「ふふ。学校生活はどうなの?」
「うん。楽しくやってるよ」
「な、仲のいい男の子とかで、できたのか?」
「う~ん。どうだろうね」
「お、おい?!」
エレンと両親が話していると
「お姉様ー!」
エレボスが何かを持って来た
そしてそれをエリンの前に置いた それは
「ケーキ?」
ショートケーキだった
「昨日作った」
「え?!」
「「っ!」」
エレボスの自作発言に3人は驚愕する
「エレボス。お前ケーキなんて作れたのか?」
ラオスが驚いた様子でそう聞くと
「うん。3年半前からフレデリカに教えてもらって。最初は自分が飲むために紅茶をうまく入れる方法を学び始めたんだけど、そのままフレデリカに提案されてある程度の料理作れるように練習したんだよ」
「そ、そうなんだ」
(なんで私が圧倒的に女子力負けてるのよ。私だってあの子が料理作れないからってこの数年でかなりレベル上がったのに)
エリンは落ち込んだ
「ひとまず、いただきます」
パクッ
「っ!美味しい!!」
「あ、よかった。はいこれ紅茶」
「ありがとう」
ゴクッ
「美味しいっ!す、すごい」
エリンは驚愕の声を上げる
「よかったー!フレデリカからは紅茶は自分と同格、ケーキも8割のレベルだって言われてたから自信はあったけど」
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