黒薔薇の姫と悪魔

黒薔薇の姫との出会い

「さてさてさーて。どんなお宝があるんだー?」

盗賊の荷馬車に入ったエレボスは積まれた宝物を見ていく

「宝石に金銀の宝物。金貨に銀貨もいっぱいあるな」

ちなみにこの世界の通貨は全世界共通で魔法刻印された偽造不可の硬貨である

種類は

白金貨

金貨

銀貨

銅貨

黒鉄貨

鉄貨

の六種類でである。

これを現代の日本円の価値にすると

白金貨 5000000円

金貨  500000円

銀貨  50000円

銅貨  5000円

黒鉄貨 500円

鉄貨  50円

となる。


「こんだけ持ってるって、、、どんだけ奪ったんだよ」

(俺も人のことは言えないが、、、被害を考えると少し気が滅入るな)

エレボスはそんなことを考える

そして

「ひとまず収納するか、、、シャドーイーター」

エレボスは自身の影を荷馬車に積まれた宝物に伸ばし取り込んでいく

(これ本当に便利だよな、、、今はまだ無機物しか取り込めないが将来的には有機物、、、人間だって取り込めるからな)

そんなことを考えながら宝物を取り込んでいると

「きゃー!」

「え?!」

荷馬車の中から女の子の悲鳴が聞こえた

「まさか、女の子まで奪ってたのか?!」

エレボスは影を戻し声の元に向かう

そして声の元には

「っ!」

美少女が居た

「ひぃ!」

少女はエレボスを見ておびえた声を上げた

「えっと?君は、、、盗賊に攫われてたのか?」

そうエレボスが聞くと

コクコク

少女は首を縦に振った

「なるほど、、、どうするかな?」

(この子見た感じ小学3年生ぐらいだよな、、、そんな子を放置は論外だし、、、うーん。怒られるだろうけど、、、まー、行けるだろ)

どうにかなると考えたエレボスは

「俺の名前はベルムート・エレボスだ。君の名前は?」

自身の名を名乗って、少女に名前を聞いた

「わ、私はエクレア、、、ヘルメス・エクレアです」

「エクレアちゃんか。ひとまず、今日見たことは忘れてくれ。親にバレたら暴れすぎだって怒られちゃうし、盗賊とはいえ襲ったら法に引っかかりそうだからね」

「は、、、はい」

「ありがとう。じゃー、俺の家まで連れて行くよ」

そういうとエレボスは

ヒョイ

「え?」

エクレアをお姫様抱っこした

「悪いけどこれが一番持ちやすいからな。じゃー、行くぞ」

(アクセル)

ビュン

「ひゃー!」

魔法で加速したエレボスの速度にエクレアは声を上げた



これが後に世界で語られる{魔王と黒薔薇の姫}という物語の始まりだったことを(・・・。・-・)すらまだ知らなかった

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