デート
「ご主人様、次はどこに?」
メイド服に身を包んだ金髪の九尾の狼獣人が
「そうだね!どうしようかな!」
白髪黒目の少年に聞く
「帰りましょうか!」
「よし!カフェ行こう!カップル限定のパフェがあった」
「、、、はい」
メイドは常人なら発狂してもおかしくな殺気を少年に向けながら頷くのであった
(このクソ勇者!!イカサマで俺に勝って1日メイドとして過ごせとか勇者なのか本当に?!魔王だろ!)
メイドはジャンヌの父親であるメルトであった
(あー、クソ面白れぇ。メルトのメイド服姿とかジャンヌちゃんだっけ?こいつの娘に見せてぇー)
白髪の少年はアリアの父親であるカルトであった
この2人は現在セラフで遊んでいた
「にしても私の娘は狙われてますね。人気者なのは嬉しいですが民度の良いファンだけにしてもらいたいです」
「マモちゃんに尾行はバレるように、正体はバレないように尾行しろって難しくて笑える」
2人にとってガキの尾行する程度は仕事にすらならないのである
「ボスの見解としてはジャンヌに手を出した瞬間にボコボコにするのは確定として、私の自己判断に任せるそうですね」
「父親として今の所の考えは?」
カルトがそう聞くと
「一回娘には死にかけてもらおうかなと、、、成長するいい機会でしょう」
メルトはそうあっさりと返した
「酷いな!俺だったら速攻で潰すぞ?」
「ご主人様はお嬢様が平穏な人生を歩めるようにという目的ですからね。私は娘には強くなってもらいますから。もうあの子は完全な平穏は似合いませんし無理ですからね」
「なるほど、、、そういえばロンドってサフランの大臣業どうしてるんだ?」
ふとカルトが気になった様子でそう聞くと
「後任に譲ったそうです。相談役として残るって形式で」
メルトはそう返した
「上手い具合にやってんな」
「007の元隊長は伊達じゃないですね」
「だな」
「あ!エレボスから一つ頼まれてたんですけどソロモンっていう非公認ギルドを探って欲しいそうです」
「俺たちに頼むって、、、まぁまぁめんどくさそうな案件だろうな」
「なんでもヤマトの娘にちょっかい出した結果やらされてるらしいです」
「バカなのか?」
「私達よりはマシでしょ、、、私達みたいに大切な人を失ったバカよりは」
メルトがそう自嘲すると
「エレボスにはそんな体験させれないな」
メルトはそう言った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます