2人

「温泉卵。温泉卵」

エレボスは出来上がった温泉卵を持ってエテルの部屋へ向かう

(この時間はエテル部屋にいるはず)

1月半教会で暮らしていたエレボスはすでにエテルがどの時間帯にいるか把握している

※自身の身を守る為である

そしてエテルの部屋の前にたどり着くと

コンコン

「エテル入っても良いか?」

ノックをしてそう聞く すると中から

「え?うわっ」

ドダン

エテルの驚きの声の後何かが地面に倒れた音がした

「っ?!大丈夫か?」

ガチャ

そしてその音にエレボスはエテルが怪我をしたのではと思い勢いよく部屋に入る

するとエレボスは驚愕の物を見ることになる

「え?」

ますエテルは尻餅をついて下の下着と修道服の下の部分を履こうとして恐らく転んだのだろう、尻餅をついていた。そしてエテルは全裸ほぼ全裸の状態であった

エレボスはもはや女性の裸体程度で動揺するほど碌な人生は送っていない 問題なのは裸体であるということではなく裸体の体にあった

「そ、そのき、、、そのな、、、」

エレボスは言いづらいそうにしながらも

「っ!」

意を決して

「エテル。そのはなんだ?」

身体中の火傷や切り傷がある

これにエレボスは驚愕していた

「え?あー!迫った時は隠してましたからね」

しかしエテルは全然気にしていない

(幼少期に襲われていた時か)

その傷が付いた理由に勘づきエレボスは何故か怒りを感じた だが次の瞬間思い出す

[体の傷は全て消すことができ後遺症や病気なども無かったのですが]

最初にエテルの過去の話を聞いた時の内容を

「あれ?」

(この教会に来る前に傷とかは全部消せたんだよな?ならなんで、、、今もそんな傷がある?!)

「おいエテル?!その傷は誰につけられたんだ?!」

エレボスが最悪の予想をしてそう聞くと

「え?ガープ様達ですけど?」

エテルはあっさりとそう返した

「っ!な、なんで付けられたんだ?」

エレボスは全力で冷静な口調と思考で話す

「躾ですね。私も最初はよく仕事が遅かったりしてガープ様達を怒らせていたので」

「そうなのか、、、ガープさんは優しそうだからそんなことをしないと思うが?」

「ガープ様は今の私や皆さんのように優秀な方には優しいですが、昔の私のような能無しには厳しい方ですよ」

「っ!そ、そうか」

「それこそ、1月半前にアスタロト様と契約できてから急に認めてくださったんですよね。悪魔様との本契約ってそれほどまでに大きいことなんですね」

そしてエテルはそう呟いた

「そ、そうなのか。あ、これ温泉卵って言ってな。殻剥いて食べてくれ」

そう言ってエレボスは卵をそのまま机に置いて部屋を出ていった



「ガープさんの部屋、ガープさんの部屋。あった!」

エレボスはガープの部屋を見つけると

ガチャン!

ノックもせずに扉を開けて部屋に入る

「ん?!エレボス君。いきなりどうし

「ベルフェゴーラ!!」

そしてガープに自身の固有魔法を掛けた

ベルフェゴーラの効果は傷の治療と呪いや一部病の解除 攻撃性は一切ない物だ

しかし

バタン

ガープはベルフェゴーラを喰らった瞬間魂が抜けたように倒れた

「っ!やっぱりか!」

(ここに居る人間は2人。エテルは自意識があるか無いかで言ってるだろうがそれ以前に生きてるかどうかだろ)

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