ギルドの横道

{メルト、偽造完了}

許可証を手に入れたエレボスは念話で成功を伝える

{こっちも買い出し完了。2人で1か月は補給無しでも完璧な健康状態を維持できる}

{顔はバレてないよな?}

{渡された仮面を少し弄って目だけ隠れる悪鬼のお面に変えたからバレることは無いだろうよ}

{ナイス!じゃー、俺は許可証を貰いに行く演技してから宿屋に戻るからそしたらこの都市を出よう}

{了解}

そうして2人の念話は終わった

「さて」

横道から出てギルドの前に辿り着いたエレボスは

ガチャ

ギルドにそのまま入る

「ですから大罪司教やセラフ神聖国から最重要指名手配されているエレボス・エルピスがユグドラシルを目指しているという問題を鑑みて女王陛下の勅命が下っており発行は不可能なのです」

先ほど顔を見たギルド支部長がそう叫んでいた

「メルトはそうだろうけど俺は良いだろ、、、弟子の息子ぐらいには優しくしてくれよ」

そんな様子を見てエレボスはそう呟くのであった

そして

「あのー!!」

ざわめきの中でもよく通る声でそう声を出した

「「ん?」」

その声に一斉にギルド内の人間がエレボスの方へ振り向く

「「、、、は?!」」

そして唖然とする

「「エ、エレボス・エルピス?!!」」

何せ今丁度話していた最重要指名手配されている人間がいたのだ しかも恐ろしい大罪司教に捕まっているはずの、それはそれは驚愕するだろう

「ユグドラシルへ行きたいので許可証をください!」

そんなことをガン無視してエレボスはそう言う

「え?いや、、、その今発行停止してるんだが」

余りの出来事に支部長はそんな定型文しかでてこなかった

「え?!いつになったら発行再開されます?」

「え?その、、、まさにエレボスさんがユグドラシルに入れないようにするためなんですが」

「え?!マジか、、、うーんどうするか」

(よし、、、これでもう大丈夫だろうし戻るか)

エレボスは自分がユグドラシルに向かいたいが方法が無く困っているという印象を付けれたと考え

「ひとまず一回帰って方法考えるか。侵入は出来ないし」

そう言って帰ろうとした その瞬間

「なら私が連れてってあげましょうか?」

そんな女性の声がエレボスの耳を揺らした

「っ!!!!!!!!!!」

そしてその声は本来エレボスを最も安心させる声だ しかしエレボスは恐怖と絶望を感じた

そしてエレボスが声の聞こえた方向 つまりギルドの出入り口を見る

するとそこには

「か、、、、母さん?」

エレボスの母親であるフレデリカが立っていた

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