エテルとハロルド

数日後

コンコン

「ん?どうぞー!」

全身ボロボロで包帯ぐるぐる巻きのハロルドの元に来客があった

ガチャ

「お元気そうではないですね、、、」

「あ、エテルさん」

客の正体はエテルであった

「エルフィー、お茶を」

「はい」

エルフィーはお茶を入れにいく

「その、、、まずは本当に助かりました。ハロルドさんが居なかったら今頃私は死んでいました」

その間にエテルはまず感謝の言葉をハロルドに伝えた

「どういたしまして、、、でも、気にしないでください。私が好きにやったことですし、、、最初に出会った時に握手をしたでしょう。その時に私の固有魔法が強制発動して魂の最奥にあったとんでもないレベルの男性への恐怖を感じ取ってしまった責任を取っただけですから」

「、、、もしかして次の日にマカロンちゃんとお昼食べに行ったのって」

エテルがまさかといった様子でそう聞くと

「エテルさんの親友であるマカロンさんだけにはこのことを言って置く必要があるかと思いまして、、、まぁ、巻き込んだ結果が今の状況です。いやぁー、エクレアさんって怒るとあんな怖いんですね。エルフィー並みでした」

ハロルドは笑ってそう言った

「え?エルフィーさんってそんな怖いんですか?」

エテルがそう聞くと

「昔話した私の領地の運営の執務で何徹して無理したらエルフィーにブチギレられました、、、あの時は本当に怖かったですね」

ハロルドは顔を青くしてそう言った

「父も私と同じくらいの時に当時の母に過労で倒れかけていた時にキレられてそれ以降逆らえなくなったとか、、、遺伝ですかね」

「女難は遺伝するとハジメからよく教えられました。苦い顔しながら」

「そう言えばマカロンさんはどうしてますか?私の予想が正しければ今頃私と同じようにベッドの住人になっていると思うのですが」

「ハズレですね。今マカロンちゃんは車椅子の住人です。四六時中エクレアさんと一緒に居ますよ」

ハロルドの予想にエテルはそう返した

「な、なるほど、、、恐ろしい」

そんなこんなで話していると

「お茶が出来ました」

エルフィーがお茶を持ってきた

「ありがとうございます」

紅茶を受け取ったエテルは

「では本題なんですけど」

真剣な顔になった

「何でしょうか?」

「私をセラフィムに入れてくれませんか?」

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