道
「え?」
「は?」
二人は驚愕する
「二人ともご両親の顔は分からないんだったな、、、正直言ってかなりの闇がそこにあると俺は考えている。妾の子とかそう言う、、、すごく酷な話なことは理解しているが、、、これは今後君達に降りかかる大問題だ。白眼自体は珍しくないがそこまで輝く白眼はそれ以外ありえないからな、、、最悪とんでもない問題に発展しかねない。一人は大罪司教に育てられた可能性があって、一人は魔教司教が運営していた孤児院の出身。正直まずい」
そんな二人にバロラントはそう説明した
「あ、アリス様と同じ白眼だって喜んでたのに、、、そんな忌まわしい目だったんだ」
エテルは片を落とし酷く落ち込んでいた
「エテルちゃんが頑張ってそう言う背景を壊せばいいんだよ!頑張って!」
そんなエテルをマカロンが励ました
「私、、、生きてるだけで問題を引き起こす疫病神なのかな?」
アリアも酷く落ち込んでいたが
「安心しなさい。問題が起こっても私が切り裂いてあげるわ」
カエデがそう励ました
だが
「残念だがそんな甘い話じゃないぞ」
バロラントはそうはっきりと言った
「セラフ神聖国関連の祝福、、、いや、もはや呪いだな。呪いは運命を決める。白眼持ち自体でもかなりの強制力だ。出どころ不明ともなると正直、、、それに勇者の刻印となると、、、もう逃げるのは無理だ」
「「っ!!」」
「それに、、、カエデ君は特に状況が悪すぎる」
「え?」
いきなりの言葉にカエデは虚を突かれる
「ヤマトへの神聖教の促進がとんでもなく難航しているんだ。正直、カグラさんが間に居なければ争いになりかねないほどに」
「え?!」
「カエデ君が勇者の仲間となると、、、セラフとヤマトの橋渡しの象徴になることになる。それはつまりカエデ君の動き一つで世界情勢がひっくり返りかねないということだ」
「、、、っ」
カエデは自身の立場を知り絶句する
「まー、運命という道も未知であり満ち足りた人生を歩むことは可能だ。あまり気にしないでくれ」
そうバロラントは言うのであった
ガチャン
そして同時に扉が開き
「三人とも良い知らせよ。エレボス君とフレデリカお姉様の居場所が分かったわ」
メーテリアがそう言った
「「え?!」」
「二人ともエモクロア共和国に居るらしいわ!」
その言葉によって二つの物語は同時に進みだした
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