未来と恋の道

「エモクロア共和国?」

アリアは首を傾げると

「2000年以上前から存在するセラフとアーデンの次に古い国よ。精霊と自然が豊かな国で女王のフレイヤ・ヱンディーが建国当時から統治している国よ。そしてフレイヤはフレデリカ叔母さんの師匠らしいわ」

エクレアがそう説明した 

「どうやら昨日エレボス君がエモクロアの北東の街アルベルで見つかったらしいわ。それで今さっきエモクロアに向かったから、、、明日にはもう着いてるわね」

「なるほど、、、行ってみる価値はあるな」

カエデはそう結論付ける

「それに、、、」

そしてアリアを見る

「精霊、、、2人のことを弔えるかな?」

するとアリアはそう呟いた

「精霊を弔う、、、失ったの?」

エクレアがそう聞くと

「はい。院長から私を守るために」

アリアの眼から涙がこぼれる

「、、、一緒に行かない?」

エテルはそう提案した

「「え?」」

「っ!」

その言葉にカエデとアリアとエクレアは驚愕した

「私はエレボス様に会いたい。お二人は異端の聖剣に会いたい。仮に異端の聖剣とすれ違いになってしまっても精霊の埋葬は出来るんですから。勇者の仲間に手を借りるのは癪ですが、、、背に腹は代えられません」

エテルが嫌そうにそう言う

そして

「マカロンも来る?」

そうマカロンに言った

「え?」

その言葉にマカロンは驚きと歓喜を

「「は?!」」

両親はただただ驚愕を覚えた

「え?えっと、、、ごめん。お姉ちゃんがフレデリカ叔母さんの後継者になったら私がこの家を継がなくちゃいけないから、、、旅なんてできないよ」

そしてマカロンはそう答えた

「お姉ちゃんがーじゃなくて自分がどうしたいかよ」

「、、、えっと」

エテルの言葉にマカロンは言葉を返せなかった

「、、、やっぱりいいや。そんな覚悟の決まってないままのマカロンを連れ出しても意味が無い。世界を旅した後にもう一度マカロンを堕として見せる」

そんなマカロンにエテルははっきりとそう言った

「っ!」

そんな言葉にマカロンは顔を赤く染めるのであった

「すごいことするなー」

「嫁入りしてもらうか、、、」

「く、口説いた」

「すっごいわね」

「う、うわぁ、、、」

その場にいた5人はその光景を見て各々反応するのであった

「え?!マカロン?!顔赤いし熱い!考えすぎて熱出したの?!」

「「ぇ?」」

しかしエテルには口説いたという自覚は無かったようだ

「バロラント様!お医者様を!私は部屋に運んでおきます!」

エテルはマカロンを部屋に運ぶのであった

「「、、、」」

「あの子自身が色欲の悪魔ね、、、」

「気づいてない分、怠惰だろ」

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