魔解

「は?」

(魔解、、、魔解?!)

「待て!」

エレボスは魔解という言葉に焦る

(今のロマノフが魔解なんて使ったら流石に戦況がひっくり返る!)

エレボスはそう考え焦る

そして

ドカン!

「うぉ!」

ロマノフから魔力が放出される

(すごい圧だ、、、これは気合を入れないとな)

エレボスが刀を構えると同時に

「っ!すさまじい力だ」

体の一部が悪魔化したロマノフが現れる

「500万、、、すごいな」

思わずエレボスはそう呟く

「悪いがこの状態はあまり持たないからな、、、行くぞ!」

「ああ!」

そうして2人の最後の攻防が始まる

「デモンドラグーンブレイク!

「ベル・テンペスト・インフェルノ!」

ドカン!!!

2人の斬撃がぶつかり合い周囲の建造物が消し飛ぶ

「っ!」

(魔力量が増えたせいで火力が跳ねあがってる)

エレボスは魔解の効果を実感する

「これは少しやばいな」

「ドラグーン・デスフレア」

ドカン

「うぉ!」

(なんで近接あんな強いのに魔法もこんなヤバいんだよ!戦士と魔法使いが合体してるのか?!)

「おら!」

ガキン

「っ!重い」

(クソ!)

キン

「っ!」

エレボスの手から黒牙が弾かれる

「これで終わりだ!」

ビュン

「危っ!」

自動回避で皮一枚で刀を避ける

「まだまだ!」

「自動回避のお陰でどうにかなってるが」

(ベルだけの回避じゃどこかで限界が来る)

そう焦っていると

「ゴフッ」

「っ?!」

ロマノフが血を吐いた

「だ、大丈夫か?!」

エレボスは思わず駆け寄る

「お前、、、敵になぁ」

ロマノフは呆れた様子でそう言う

「もう助からねえよ。そういえば家にある日記とか恥ずかしいから破棄したいな」

「俺がやっといてやるよ」

「そうか。だったらこのペンダントに家の方角を指すペンダントがあるから」

そう言うとロマノフはペンダントを懐から取り出して

カランカラン

「あ、」

手の力が抜けてペンダントが手から転がる

「おっと」

それをエレボスは取りに行く

「これか、、、あー、確かにコンパスついてるな。それでこれが娘か。うぉ!かわいい!

「だろ。自慢の娘だ。今頃どうしてるんだろうな」

「え?!今生きてるのか?」

「ああ。アリア、、、娘が生き返ってから一度も会ったことは無いけどな」

「そ、そうなのか、、、もし会ったら知らんぷりの方が良いか?」

「そうしてくれ」

「ああ」

「ところで最後に一つだけ言っておくぞ」

「うん?」

「もう少し人を疑え」

「え?」

「タイムアウト」

そう言った瞬間

スパン スパン スパン

「え?」

エレボスは切り裂かれた

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