作戦会議
「ということで戻ってきましたアリスガーデンと」
エレボスはアリスガーデンの喫茶店でそう呟く
「ここのコーヒー旨いでしょ?」
フードで顔を隠すハジメはそう呟く
「苦い」
「ミルクと砂糖入れな」
そう言いながらハジメはコーヒーを飲んでいく
「、、、そういえばコーヒーとかはそのままなのにメロンは何でメーロンだったんだ?」
ふとエレボスは気になった様子でそう言う
「ごふっ!」
それを聞いたハジメはコーヒーを噴き出した
「え?どうした?」
「ごほ、、ごほ、、それには触れないで」
「お、おう」
(なんかやばいことに触れたのか?)
そんなことをエレボスが考えていると
「さて、、、もう一回これからの動きをおさらいしよっか」
ハジメがそう切り出した
「ああ」
「まず今回の目的は暴食の大罪司教であるベルゼを捕らえる事。そしてベルゼは今、王立牢獄に捕らわれてる」
「確か王立牢獄はマジでヤバい犯罪者を捕らえる場所だったよな?」
「ああ。ただしベルゼが居るのはその最下層。あそこだけは罪人以外にもいる。だから暮らし快適だ。そしてとても厳重だ。何せ魔国の最高機密が行く場所だからな。ただ今はベルゼだけだ。だから最下層まで行けば警備は無い」
「最下層まで行ければな」
エレボスは笑ってそう言う
「ああ。最下層に行くまではまずこの魔国で2番目に強い存在がいる王立図書館の司書室に入らないといけない」
「王立図書館長エテル、、、お前だな」
「そう!なんと僕達は最大の関門を潜り抜けることができます!」
ハジメはいたずらが成功したような笑顔でそう言う
「ということで僕の分身と俺が戦ってる間にエレボス君はベルゼは救いに行ってくれ。道中の看守はエレボスの固有魔法とベルフェゴールの権能で制圧。最下層に着いたらベルゼに付与されてるアリスお姉ちゃんの支配の術式を我らが勇者パーティーの力を使って解除。その後は転移石で拠点に戻ってくれ。僕は分身体を消してハジメとして事態を収束させる。以上、質問は?」
「なし」
「よし!行くよ!」
「おう!」
こうして2人は喫茶店を出るのであった
「ところで司書室って」
「ああ。エレボスと僕が初めて出会ったあそこだ。冷蔵庫を横にスライドするとベッドが持ち上がるからそこから入ればいい」
エレボスの問いにハジメはそう返した
「灯台下暗しってやつか?」
「なんか違う、、、伏線回収ってやつだね」
「なるほど」
「
「転生前の名前を出すな。鳳凰院先生」
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