ブレイク 1

「凄いな」

「王立図書館、、、俺の職場であり俺の宝箱だ」

王立図書館内に入った2人は小声でそう話す

「人多いな」

図書館には現在100人近くの人間が居る

(この人たちを巻き込んで良いのか?)

そうエレボスが考えていると

「大丈夫だ」

美しい吸血鬼の姿であるハジメがウィンクしてそう言った

「え?」

エレボスが疑問に思っていると

ビュン!!!

ガキン

「っ?!」

突如すさまじい勢で何かが飛んで来てそれをハジメが切り裂いた

「ほ、本?」

飛んで来たものは本であった

(本を武器にって話はよく聞くけど本当に使ってくる奴いるのか)

そうエレボスが思っていると

「全員!最上階に上がって!侵入者だ!」

本を投げて来た司書がそう言って来た

それが

「「は、はい!ハジメさん!」」

ハジメであった

「うわぁー、すっごい自作自演だなぁ」

エレボスは冷めた目でそう言った

「さて、、、一流の役者の様に行くぞ」

そしてハジメBはそうエレボスに言うと

「さすがは悪魔教団の大罪司教も泣いて謝る図書館長様ですね!エレボスだったら間違いなく三途の河でバタフライする羽目になっていました!」

そう仰々しく言った

「おいおいボス?俺はバタフライは出来ないよ」

そしてエレボスはそう仰々しく返す

「、、、お前ら何もんだ?エレボス君の方は良いが、そっちの吸血鬼、、、俺ですらわからないって。ベルフェクラスか」

それにハジメAがそう返す

「自己紹介がまだだったわね!私達は魔王アリスと魔女フレイヤ、そしてセラフ神聖国を冥土までご案内する茶屋、冥土茶屋メイドカフェです。そして私はその団長、、、名前はそうですね、百花ひゃっかとお呼びください」

ハジメBがそう名乗ると

「、、、お前マジか」

何故かエレボスがドン引きした

「百花ぁ?今からあなたをボコボコにして全身余すことなく百貨店で売ってあげますよ。来い!アリス!」

そしてハジメAは刀を影から取り出し抜いた

「作戦通りいくよ!」

そしてハジメBも刀を抜いた

「了解!」

そうして冥土茶屋3回目のミッションが始まるのであった




クシュン!

「百花、風邪か?」

少年がそう聞くと

「いや違います兄様。誰かが噂でもしてるんですよ」

百花と呼ばれた少女はそう返した

「今日の探索は休んだ方が良いんじゃないか?体弱いんだから」

「昔の話です。もう治りました」

「そうか、、、なら良いけど。まー、やばくなったら俺か零に頼れ」

「うん、兄様」

「まぁ、零に助けを求めたらお姫様抱っこしてもらえるかもな」

ドカン!

「ごふぅ!」

少年は百花の正拳突きで吹きとばされた

ガラガラガラ

「2人とも元気そうだねぇ。ウェーイ」

「兄妹げんかもほどほどにしてください」

「昼飯の寿司食わせませんよ」

「これで小説でも書いてやろうかな?」

「しばくか?」

「副部長命令だ。寿司は部長を除いて食べよう」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る