エレボスと

「ごめんなさいね。デート中に呼び出してしまって」

エレボスを呼び出したフレイヤは申し訳なさそうにそう言う

「いえいえ。それでどうしたんですか?」

「こないだのフレンとの戦闘を見て少し気になったのがエレボス君の精霊との融和性がどれくらいか気になったのよ」

エレボスの問いにフレイヤはそう答えた

「ついでに、、、悪魔との融和性もわかるから」

「そうなんですか、、、ん?!なんで俺が悪魔契約してるって?!」

エレボスが驚愕した様子でそう言う

「今までの経歴から推理ぐらいは出来るわよ」

「えぇ、、、」

(推理できるものなのか?)

「それじゃー、やって見るからこっちに来てちょうだい」

「はーい」

そうしてエレボスはフレイヤに連れられてユグドラシルの地下は向かうのであった



「かなり降りてきたな」

(地下200mってところか?途中まであった神樹の根もいつの間にか完全に消えたな)

そんな事を考えていると

「着いたわ」

目的地にたどり着いたようで目の前には堅牢そうな門があった

そして

「ここよ。精霊王の名の下に開け!」

ゴゴゴ

フレイヤがそう唱えると門が開き

「うぉ!!」

エレボスの眼前には

「精霊の世界か?」

見たことがないほど自然豊かな光景が広がったいた

「、、、この上にある神樹全体で精霊の輪廻が回ってるのだけどその下にあるここは」特に精霊の力が大きいのよ」

「へー!」

エレボスは目を輝かせて眼前の景色を見る

「明日までこの空間の中で探してちょうだい。そしたら明日融和度がわかるから」

そんなエレボスにフレイヤはそう告げた

「私も出来る限りいるから話し相手にはなってあげれるはずよ」

そう言うとフレイヤは門を閉めた

「話し相手にはなるとは言ったけど特に話題がないわね、、、そうだ!フレデリカに昔した質問をそのままエレボス君にもしてみましょうか」

「おー」

「まずは夢な。エレボスの夢はなにかしら?」

「夢は旅をして世界を回ることです」

「フレデリカと同じね」

「なのに俺を追ってるのかよ」

エレボスは呆れた様子でそう返す

「エレボス君の前では良い母親をしていたようだけど私の中ではフレデリカはただのクソガキよ。わがままで傲慢で自己中心的な、、、そんな子よ」

そういうフレイヤの顔には懐かしさと笑みが浮かんでいた

「、、、」

(なんだかんだ母さんのこと愛してるんだな)

それを見てエレボスもそう感じるのであった

「そういえば母さんの昔の話知らないな、、、教えてもらっても良いですか?」

「良いわよ。お母さんとの関係修復やこれからに役立つだろうし話してあげるわ。ヘルメス家でメーテリア、ヤマトでカグラと出会ってるなら聖騎士団長のボルディアの話を含めて話しましょうか」

「お願いします!」

こうしてエレボスは裏でとんでもないことが起こっていることを一切知らずに母親の昔話を聞くこととなるのであった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る