物語は急発進する

ゴシゴシゴシ

「気持ち良い?」

お風呂場でエテルはそう聞く

「うん」

それに嬉しそうに答えるのはジャンヌであった

「綺麗な尻尾だね」

エテルはエテルの立派な尻尾を洗いながらそう言う

(、、、本当に綺麗だなぁ)

「お父様が尻尾は獣人族の誇りだから美しくようにって」

ジャンヌは懐かしそうにそう言う

「あ、、、」

(ベルゼ様は、、、もう捕らえられて)

幸いジャンヌの後ろに居たため表情こそみられなかったがエテルはとても悲しそうな顔をした

「ん?どうしたの?」

「なんでもないよ、、、セラフ神聖国。お互い欲しい情報を得れるように頑張ろうね」

「ええ、、、ああ!後お互い尻尾を掴まれたときは手を切ることするぞ」

エテルの言葉にジャンヌは団長口調でそう返した

「、、、いいの?」

エテルがそう聞くと

「流石にな」

「わかった」

「ああ、、、今度は私が洗ってあげる」

そういうとジャンヌは今までとは逆にエテルを洗うのであった

「この尻尾、物拭くときに便利なんだよね。お父様には怒られちゃうけど」

ジャンヌはそう言いながら尻尾でエテルの全身を洗う

「っ!」

(え?えぇ?!)

その事体にエテルは焦る

(な、、、な、、何してるんですか?!)

実はエテルはそこまでそっち系の体勢があるわけではない そう言う行為は作業としか思っていないため常軌を逸したものだとこのように焦るのである

「こ、、、こんなのお店で頼んだらどれだけの大金が」

そしてそのような感想を覚えるのであった


ちなみに実際にお店でジャンヌレベルの女性にやってもらうとなるとマジで家が軽く買える金が消し飛ぶ








「ふぁ、、、それじゃー、寝ようか」

お風呂から上がりエテルとジャンヌは孤児院の客室で布団に入る

「そうですね、、、にしてもカエデさんとアリアさんには感謝ですね。あの2人が子供達のお世話などを全部やってくれたおかげで私達はあの広いお風呂を2人で入れたんですから」

ジャンヌがそう言うと

「まー、私は料理洗濯。ジャンヌは子供の遊び相手って言う仕事をしたんだし気にすることじゃないでしょう」

エテルはそう返した

「そうかな、、、ふふ」

「さ、寝よ」

こうして2人は眠りにつくのであった






ドンドンドン

「「ふぇあ?!」」

次にエテルとジャンヌが目覚めるのは扉を強く叩かれる音によるものであった

「な、なんですか?!」

ジャンヌがそう布団から声を上げると

ガチャン

勢いよく扉が開かれ

ドタドタドタ

数人の聖騎士が勢い良く部屋にはいって来た

「よ、よかった」

そしてその先頭には第一部隊長のアデルが安堵した様子でそう呟き

「お二人とも、、、残りのお三方がどこにいるかご存じですか?」

そう聞いてきた

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