酒場
「よし!これで良いな」
「似合っていますよ、、、少なくとも上裸よりは」
「はは」
上半身裸で会ったことを指摘されたエレボスはその足で服屋に向かった
(ベルの風が保温してくれてたから気が付かなかった)
そんなことを考えながらエレボスは代金を払って服屋を出て行った
「さて、酒場はあっちだな」
そして酒場に向かうのであった
カラカラ
「「ん?」」
酒場に入ったエレボスに客が一斉に目線を向ける
その目線に居求めずカウンターに行くと
「ミルクとなんか美味しいものを」
そう注文した
「おいおい?ここは酒場だぜ?ミルクを頼むお子様はママのおっぱいでも吸ってな」
酒場のマスターがそうあざけるように言うと周りの客も大笑いする
だが
「ママもパパも昨日の夜に殺されたんでもう飲めないな」
エレボスはえげつない返しをする
「「え?」」
「俺はベルムート領の村に住んでいたんだが領主がアーデン魔国と繋がっていてそれを討伐しようとした聖騎士部隊と教皇直属部隊の隊長である聖騎士団長の姉が来たんだがそれと暴食の大罪司教率いる魔教司教100人がやりあってその余波でな。俺は魔教司教の顔を見ちまったから狙われててな、、、さっさと逃げたいんだよ」
そして魔教司教に追われているという脅しを掛けた
「「っ!」」
「おっと!空気を悪くしてしまったな。マスターこの金で全員に酒を」
そう言うとエレボスはカウンターに金貨を1枚置いた
「、、、お前ら!この聡明な男が奢ってくれるそうだ」
マスターはエレボスの行動にそう言った
「「おー!!」」
がやがや
「それで?何が目的だ?」
酒場が温まってきたところでマスターがそう言う
「さっきも言った通り俺は追われているんだ。だからヤマトまで逃げたい」
「ヤマトか。確かに魔教司教の影響を効かない国だな。でもそもそもセラフ神聖国に保護されればよかったんじゃないのか?」
「ちょっと訳ありでな」
エレボスは片目をつぶる
「なるほど。深入りはマナー違反だ」
「助かる。それでだ。俺はクラーケンを倒せる実力がある。ないのは船と船長だけだ。その2つを得る知識はないか?」
「今は無いな」
「今は?」
「無いものは得ればいい。おいお前ら、ここの話を町に広めてきてくれ」
マスターは客にそう言った
「おう!」
「酒代だ!」
「待ってる間にミルクでも飲んでな」
そして客が酒場から出て行った
「今丁度、ヤマト出身の小娘が帰りたがっていてこの街を駆けずり回ってたんだ」
「っ!神に感謝を」
「それで?ミルクか?」
「あ、普通に酒でいい」
「、、、そうか。お勧めの酒を出すよ」
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