教会の説明とルール

「ここが蔵書室です。悪魔関係の本はもちろん、他にも多岐にわたる種類の本がありますよ」

エテルがそう説明する

「凄いな」

(俺の家の方が流石に多いがだとしても3万冊はあるぞ)

エレボスは本の多さに素直に驚いた

すると

「私は元々字の読み書きが出来なかったんですけど丁度去年の誕教祭の時にいきなり本が読めるようになったんですよ。なので最近はよく読んでいます」

エテルがふとそう言った

「え?なんで」

エレボスがそう聞くと

「悪魔様に毎日祈っていたいきなり悪魔様が話しかけて来たんです

[貴方の狂信的な祈りは面白い。私の力をあげます]

っておっしゃって次起きたときには読み書きが出来たり固有魔法が発現したりと」

エテルは恍惚とした表情でそう言ってきた

「な、なるほど」

(怖!マジで悪魔キメてますね。こいつ)

エレボスは内心ドン引きした

「では、次は炊事場、風呂、告白の間などへ向かいましょう」

「あ、ああ」

そうして2人は教会内を見て渡るのであった





「これで最後の部屋ですね。宝物庫です」

「、、、なるほど」

(あまり多くない)

宝物庫にはさほど多くの財は無い

「あまり多くないでしょ?」

するとエテルご苦笑いしてそう言ってきた

「え?えっと、、、はい」

突然の質問にエレボスは少し焦りそう返した

「去年の誕教祭前はもっと酷かったんですから。ガープ様達がお酒やらに散財して、、、私が読み書きできる様になったのでその辺の管理をしてどうにかここまで」

エテルは疲れた様子でそう言ってきた

「なるほど」

(キメてる割に結構賢くてその辺はまともなんだな)

エレボスは率直にそう思った

「それで明日からのベルボス様にお任せしたいしごとなのですが基本的には外の掃除をお願いします」

エテルがそう言うと

「ん?」

エレボスは驚いた

「あの?一応外の案内もされましたけど、、、かなりの割合、教会内の説明をいてくれましたよね?」

そう聞くと

「基本的に教会の雑務は私1人で今まで行っていたんですよ」

エテルはあっさりとそう恐ろしい自身の仕事内容を言ってきた

「え?この教会の雑務を1人で?!」

エレボスは驚愕した

「ええ。掃除・食事・洗濯・ガープ様達の手伝い・儀式の準備・片付けなど全部」

「え?他の人は一体何をしてるんですか?」

エレボスが思わずそう聞くと

「普段は蔵書室で本を読んだりしてお勉強なさってますね。教会に用がある人がこればそれの対応などです」

エテルはそう答えた

「な、なるほど」

(イジメという訳では無さそうだな。まー、あのガープさん普通に良い人そうだったしそれは無いか)

そうエレボスが考えていると

「それで話を戻しますが外の掃除はかなり広く大変だったので、そこをエレボス様に行って頂けるならとても助かります」

エテルがそう言って笑みを浮かべてきた

「分かりました。お任せを」

(単純作業だしベルを祀ってる教会なんだから頑張りますか)

そうエレボスは意気込む

「中の施設を説明したのは万が一私に仕事が立て込んで中の掃除が出来なくなったときにお願いするかもなのでその為にです」

「なるほど。了解しました」

「ではこれで

そしてエテルは説明を終えようとして

「あっ!」

一つ大切なことを思い出し

「一つだけ守って欲しいことがあるのですがこの教会では夜は色々と重要な事を行うので絶対に外に出ないで下さい」

そうエレボスに厳命した

「あ、分かりました」

(、、、気になるけど仮に見たことがバレたら不味いからな。あきらめるか)

そう考えエレボスは少し残念だが従うことにした

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