悪魔教団の最終会議
日にちは飛び
半誕教祭当日 悪魔教団総本山・教祖の間
「アリス様。全員揃いました」
レヴィがそう言う後ろには全大罪司教と死んだプルソンともう1人を除く5人の王司教。そしてその他30名の爵位司教が居た
「ご苦労様。さて皆聞いてくれ!今日からの3日間は半誕教祭。普段ならこんな空気を張り詰めてる必要は無い。でも今回は過去最大の警戒体制を敷く。理由は全員わかっているわね」
アリスがそう言って周囲を見渡すと皆緊張した面持ちだ 大罪司教もアスモとベルフェとアモ以外の3人はどこか緊張している
「エレボス・エルピス。4年前にまだ幼い身でありながら悪魔契約を行い悪魔の力と自身の闇魔法を使い伯爵司教のモラクスを討伐した子。そしてそれ以降消息が掴めなかったが3月前に聖騎士によるベルムート家襲撃の防衛として向かったベルゼ大罪司教が発見。しかし同時に数十年前に元強欲の大罪司教を若い身でありながら現聖騎士団長と共に殺害した、歴代最強の聖騎士フレデリカ・エルピスも共に居たためその場では捕らえられなかった。そしてその1月後、エレボスはヤマトの悪魔教団の影響を1人で抹消させた。そんな子が今この総本山に乗り込もうとしている!エレボスの目的は1つ。自身が契約したい悪魔である原罪の悪魔が1柱ベルフェゴールとの契約をしようとしている!闇魔法と大罪契約の2つが揃えばその脅威は想像を絶するものになり使い方を謝れば世界を滅ぼす邪悪に堕ちるかもしれない。そして彼は自身の母親であるフレデリカ・エルピスからも追われていて他の国ではエレボスは最重要指名手配を受けている!そんな状況の世界では仮に本契約をしていても若く幼いエレボスでは殺されてしまうだろう。諸君たちの中には我々に敵対するエレボスが死ぬことを喜ぶ者もいるであろう!しかし彼はただ少女を救いたかっだけ。ただ国を救いたかっただけだ!我々が切り捨てた人間を救っただけの彼を殺すのは私はしたく無い!だからこそ救おう!既に国外にはエレボスを確保する網は作ってある!ならば今はエレボスの本契約を阻止することに全力を尽くす!全員これから3日間の間頼む!!」
アリスの演説を聞いた司教達は
「「はっ!全てはアリス様と悪魔様の為に!!」」
そう言って大罪司教も首を垂れた
「ではベルゼ。詳しい内容を」
「はい」
アリスが言うとベルゼは壇上の中央に移動すると
「まずだが、最悪の場合は本契約をされなければエレボスには逃げられても構わない。エレボスは今まで我々に対して大きな痛手を与えた実績とフレデリカ、エーテル王国の王家に次ぐ家系であるヘルメス家、ヤマト皇国の3つの大きな後ろ盾がある。またエモクロア共和国の後ろ盾もある。闇魔法の適正だけならフレデリカがかばい切るだろうし、そもそもエレボスの力についてはバレていない。下手に忍び込まれたとしても万が一がある捕縛よりも絶対的な防御を取る。大罪契約になると流石にフレデリカも庇いきれないし我々も手が出しにくくなる。大罪契約だけはさせるな!」
「「はい!」」
ベルゼの言葉に王司教達は覇気のある返答を返す
「あと追記で1つ」
すると横からベルフェがそう声を出す
「「っ!」」
ベルフェの過去を知っている司教達は明らかに嫌悪感を出す だがベルフェはそれを無視して
「エレボスと一緒にエテルという女、、、まー、俺のこと知ってるお前らならわかるな。エレボスは最悪どうでも良いがエテルだけは捕まえろ。というか殺せ」
そう命令した
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