エレボスの血

「ヤマトの初代皇帝?!」

いきなりの言葉にエレボスは驚愕する

「うん。と言っても2代目以降とは血がつながっていないけどね」

「そうなのか」

「うん。2代目以降は僕の相棒の異常種のドラゴンロードと俺の1番弟子で相棒にほれ込んだ馬鹿だけど純粋で可愛いらしい女との子供だよ」

「ほへー」

(アリスが言っていた答えを知るあの子ってハジメだったのか)

エレボスが感心していると

「このことはアリス様はもちろん3古参のみんなも知ってるけど、、、この話にはもう少し深いものがあってね」

ハジメはそう言う

「なんだ?」

「僕の相棒がドラゴンってことを念頭に置いて来て欲しいだけど、、、相棒の名前はバハムートって言うんだよ」

「っ?!バハムートって!」

(ベルムート家の初代が倒した魔龍じゃねぇか!)

自身の血につながる話にエレボスは驚愕する

だがそれだけでは終わらない

「それでバハムートを倒したベルムート家の初代の名前がベルムート・ミカなんだが、、、本当の名前はツクヨミ・フタバ。そして俺の1番弟子の名前もツクヨミ・フタバだ」

「はっ?」

(それって、、、つまり、、、え?!)

余りの情報量にエレボスは思考がまとまらない

「流石に混乱するよね。つまりベルムート家はヤマト皇国の皇族の分家なんだよ。そしてエレボス君の祖先は僕の1番弟子なんだよ」

そんなエレボスにハジメはそう説明した

「嘘だろ」

「嘘じゃないよ。その証拠にエレボス君とお姉さんのエテルちゃんの固有魔法はフタバの固有魔法と似てるから」

「え?」

エレボスは困惑する

「俺の固有魔法は治療・解呪。姉さんは悪魔の力の増加、、、共通点が無すぎるだろ」

そうハジメに言うと

「ベルフェゴールの権能は何?」

ハジメは逆にそう聞いてきた

「え?怠惰ノ王・魔導支配・豊穣支配・天候支配・占星術・断裂支配の5つだって聞いたけど」

「怠惰ノ王の力は?」

「回復と相手の力を消すこと」

「そうだね。君の固有魔法の力は?」

「回復と解呪、、、っ!」

エレボスは気が付く

「気が付いたね。君の固有魔法はベルフェゴールの1番の権能を反映か強化したものなのよ。そしてフタバの固有魔法は才能爆発。自身の才能を爆発させるって言うのが主な効果なんだけど副次効果で自身に掛けられた加護や呪いとかも爆発させて自身の力にするって言う力なのよ。アヤメちゃん固有魔法は鬼姫って言ってるけどあれは龍姫よ。角が生えたり炎を扱ったりと似ているから勘違いしたのが理由だな」

そんなエレボスにハジメはそう語った

「マジ、、、かよ」

エレボスは絶句した

「あと、その刀、、、バハムートの死体を使って作ったんだよな?」

「ああ。俺はそう聞いたが」

「ベルムート家の2代目もバハムートとフタバとの子だぞ」

「はぁ?!」

「あとエレボス君がめんどくさい女に好かれる理由もそこにあるんだよね」

「え?どういうこと?」

エレボスは困惑する

「、、、フタバとバハムートって人と龍だろ。バハムートは人化できないうえに体長50mはある、、、なのにどうやって子供作ったと思う?」

するとハジメは言いずらそうにそう聞く

「え?、、、え?!」

(どうやって、、、え?どうやって?!)

エレボスは子供がコウノトリに運ばれてくるとかは考えていない 

しっかりと作り方を知っている だからこそまったく意味が分からない

「まずな、、、フタバの奴自分の固有魔法を応用して自分も50mぐらいまで巨大化したんだよ。それで、、、やることやったんだよ。フタバがバハムート押し倒して。受精も固有魔法でどうにかして、、、あと、お前のご先祖様を生んだときは。まー、死体から搾り取ったんだよ」

「ぇ?」

エレボスは顔を真っ青にして絶句した

「はは。それが理由でエレボス君は魂に関する魔法や術式が異常に得意なんだよね」

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