絶対
「落ち着いたか?」
ハジメがそう聞くと
「ああ。どうにか、、、マジか」
「僕もフタバの異常性癖には絶句したな。おかげさまでアスモにすら変態扱いされる羽目になったし」
ハジメも悲しそうにそう言う
「それで、、、まじめに聞くけどなんで俺の祖先は自分の旦那を殺したんだ?」
エレボスがまじめな顔になって聞くと
「、、、それはまだ言えないな。ただクソみたいな理由だよ。胸糞悪い、、、僕も流石にあれには怒って国一つ滅ぼしたからね」
ハジメは憤怒に顔を染めてそう言った
「そうか、、、じゃー、俺の話はやめてエテルを助けた理由を教えてくれ」
「あまり話せないけど、、、そうだな。娘を助けるのに理由がいるか?」
「なるほどな」
いきなりの爆弾発言にエレボスは驚かずにむしろ納得した様子だ
「あと、、、エテルが魔国の外に出ることは反対だったんだよ。あの子は狂ってる。誰かが面倒を見れないと危険すぎる。でも、、、僕の視点だと今が1番エテルを旅に出すに適したタイミングなんだよ。アリス様達は元々エテルを外に出したがってたしエテルは追われないと思うよ」
「1番エテルを旅に出すに適したタイミングって言うのは?」
「ああ。それなんだけど先に言っておくけどエレボス君、君は いよ」
「え?!」
エレボスはハジメの言葉に驚いた
「あとセラフの予言だけどあれはエレボス君が思っている以上に絶対だよ」
そしてそう続ける
「絶対、、、でもアリスは余裕そうだったけど?」
「僕が居るからね。僕ならもしかしたら予言を破綻させられるかもしれないんだ」
「そうなのか?!」
「うん。正確には僕は契約している6大精霊と君に1つ渡した黒い三日月のペンダントのお陰でね」
「ああ。これか」
そう言うとエレボスは自分の胸の中から黒い三日月のペンダントを取り出した
「うん。別に持ってるとすごい力が出せるとかそう言うのは無いけど、、、まー、お守りとでも思っとけ」
「なるほど、、、マカロンのお守りにロマノフのコンパス、、、そしてハジメのペンダント。なんでこんなにアクセサリー持ってんだろ俺」
ハジメの言葉にエレボスはそう呟く すると
「ん?」
突如エレボスの脳裏に疑問が浮かぶ
そして
「死者蘇生は絶対に無理なんだよな?」
エレボスはそう言う
「ああ。そもそも魂を輪廻から取り出すなんて出来ないからな」
エレボスの問いにはハジメはそう説明して返す
「ロマノフ、、、ワァラク司教は娘を生き返らせてもらった代わりに忠義を尽くすっていう契約をベルフェ様と交わしたって言ってたぞ?」
「は?」
ハジメは困惑する
「どういうことだ?」
エレボスも混乱する
「ちょっと待て」
するとハジメはエレボスを見つめる
そして
「なっ!!!」
ハジメは絶句した
「どうしたんだ?!」
「いや、、、マジか。どうする?これバレたら殺されるぞ。僕」
エレボスの声も聞こえずにハジメは顔を青くする そして
「よし。エレボス君。この3つだけは絶対に守ってくれ。お互いの命に係わる」
そうエレボスに厳命した
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