美食の盗賊団

「カヒュー、カヒュー」

「クソ、、、歯まで抜いたのに吐かないとはな、、、盗賊風情が」

そうカエデはイラついた様子でつぶやく

(だけど、、、盗賊風情がここまで吐かないなんてことあるか?身なりも良かったし、、、ただの盗賊じゃないのか?)

しかし同時に何かがおかしいと感じ始めた

「うわぁ、、、酷い」

「そう言う系の漫画見て無かったら吐いてたなー」

そんな中アリアとフレンがカエデのところに来た

「全然吐かないんだ」

「、、、あのさ?私が過去視すれば一発で解決しない?」

アリアがそう言うと

ドン!!

「がぁ!」

「、、、、、、私寝るから」

アリアは盗賊を思いっきり蹴っ飛ばして馬車に戻って行った

「、、、さて、過去視」

そしてアリアは過去視を使った

その瞬間

ビュン!

「え?」

アリアの眼前に剣が迫った 

ガキン

「ぐっ?!」

それ自体はフレンが防いだのだが

「よっと」

バキン

剣を振るってきた男が盗賊団の男の拘束を破壊し背負ってそのまま逃げて行った

「クソ!」

それを追いかけようとするが

「「っ!」」

((速い!))

男は1人を抱えているのにも関わらず2人よりも速かった

ビュン 

「逃がすか!」

すると寝るからだろう全裸のカエデが男に斬りかかって来た

「っ!」

全裸の女が斬りかかってきたことに驚きはしたが

キンッ

「いなされた!」

その斬撃を完全にいなしそのまま斬撃の威力で

ビュン!

加速して一気に逃げて行った

「あいつ、、、生半可な強さじゃないな」

カエデは今の1回で相手の強さを理解した

(黒猫、、、不吉な予感を感じるな)

そしてカエデはそんな予感をするのであった




「さて、、、どうする?」

カエデがそう聞くと

「サフラン王国でただの盗賊ってなると、、、美食の盗賊団かな」

フレンがそう呟いた

「「美食の盗賊団?」」

アリアとカエデが首を傾げる

「盗賊団って言ってるけど本質は現王政への反乱軍みたいな存在だね、、、反乱軍と呼ばれるだけの力がある。団長のジャンヌはもちろん一般団員ですら厄介な、、、やばい敵だよ」

それにフレンはそう返した

「マズくない?」

「マズいな。下手に戦うのはちょっと厳しいかもな。まー、敵対する気が無いと示せばわざわざ私達とド派手に事を構える気は無いだろうし」

カエデがそう言うと

「、、、拷問しちゃったよね?」

「、、、一気にこの森ぬけるか」

「だね」

こうして3人は美食の盗賊団からの逃走戦を選ぶのであった

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