大罪司教とベリアルの仕事
「まず6人の大罪司教とあとベリアルの7人。まー、1人は違うんだが」
ハジメがそう言うと
「あー、エテルへの性犯罪で失脚した大罪司教ね」
エレボスが揶揄い口調でそう言う
「おい!」
「ごめん、ごめん。それで?具体的にどう言う話しなんだ?」
「大罪司教とベリアルには各々悪魔教団の根幹を担ってる。それを一つずつ説明していくよ」
「はーい!」
「まずサタ。あいつの仕事はエーテル王国とサフラン王国への全般の統括だ。その2つの国で起こった全ての情勢や情報がサタに集まる。そしてサタはそこからアリスの願いを叶えるために司教を動かす。そしてその補佐にマモが今は着いてる。将来的にエーテル王国を任せるためだろうね」
「補佐がいるとはいえ2つの大国を総括してる、、、凄いな」
エレボスはサタの凄さに驚愕する
「元々は前強欲がエーテルの総括でサタはサフラン王国の総括だったんだがエレボス君のお母さんに倒されてその空いた席にそのままサタが座ったんだ。元々サフラン王国を任されていたサタはアリスからの信頼がレヴィの次に厚いだろうからな。アリスお姉ちゃんも任せたんだろ」
ハジメは憎々しそうにそう言う
「嫌いなのか?」
エレボスがそう問うと
「6割嫉妬」
「4割は?」
「あのバカのやらかしへの怒り」
「何しでかしたんだよ」
エレボスはサタのやらかしに乾いた笑いが出る
「次にベルゼ。あいつは魔国の総括をしてる」
「にしてはエーテル王国でベルムート家を助けに来たのはメルトだったぞ?」
エレボスは不思議そうにそう言うと
「ベルゼは将来的にレヴィの補佐やそれに相当する仕事を任せる予定だからね、、、経験を積ませまくろうって言う考えなんだよ。ベルゼ本人は先輩からのしごきだと思ってるだろうけど」
ハジメはそう返した
「レヴィの補佐?」
「レヴィは明言は絶対にされないが悪魔教団及び魔国のNo.2だ」
「っ?!」
(No.2?!)
突然の情報にエレボスは絶句する
「レヴィの仕事は財政管理や司教管理とか。まー、教団の心臓部を担ってるんだよ」
「メルトがそれに匹敵する仕事を?そんな奴が今追われてるんだが?」
エレボスがそう言うと
「そこは、、、そのな」
ハジメは気まずそうに目を逸らす
そして
「アスモは遊撃。と言うよりも自由に動かした方が勝手に教徒や協力者が出来るから」
アスモの説明をした
「、、、性犯罪者の仕事は?」
「その呼び方はやめようよ、、、元々は悪魔教団の部隊管理兼遊撃。今は遊撃兼サタの補佐だよ」
「ほへー。大変だねー」
「そうでもないでしょ?」
「そうなのかー」
「東方かよ懐かし!」
「老人臭!それで?今の俺の最大の敵であるベリアルの仕事は?」
そして最後の1人の話になった
「知らない」
「え?!」
「アリス様以外知らない。そもそも今回みたいなことに対抗することが仕事だもん」
「マジかよ」
(対大罪司教の化け物と戦うのかよ)
エレボスはこれからの道のりに絶句するのであった
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