騎士司教の襲来
「うん!美味しい」
「よかったです。騎士団の皆さんのおかげで味付けも進化しましたから」
「野戦でここまでの食事を出せるのはすごいな、、、是非とも分隊にスカウトしたい」
「やってみますか?幸い、隊長のおかげで資金に余裕はありますからね」
そんな感じで和気あいあいと食事をする一行だった
「はー。美味しかった。片付け手伝う、、、のはやばいな」
「はい。貴族がそんなことしないでください」
「別に少しぐらいいいんじゃないですか?」
「エレボス様は少しじゃないんですよ」
「なるほど、、、まー、その意識があるだけいいと思いますよ」
「しょうがない、、、星でも見てるか」
「私も」
そうして大人は片づけを子供は星を見ることになった
「きれいだな」
(記憶にないだけかもだが恐らく前世じゃ見たことないだろうな)
「そうね、、、きれい」
二人の間にロマンチックな雰囲気が流れる
「空も青いどころかなんか赤いし」
「赤いわね、、、どんな現象なんだろう?」
「というか、、、赤い煙だな。どこからだ?」
そう言うとエレボスは赤い煙の出どころを目で探す すると
「、、、あれ?」
エレボスはあることに気が付いた
「どうしたの?」
「煙さ、、、あそこから出てない?」
エレボスが指さす先は早馬が駆けて行った方角で丁度早馬が今居るであろう場所からだった
「、、、この煙さ、、、黒色だけどちょっと前に見なかった?」
エクレアがどこか幻惑的にそう言う
「同感だな、、、確かフェニエルで騎士があげた信煙弾と同じだな」
「「、、、」」
「赤の信煙弾って敵襲か災害だぞ?!!」
「この状況だと十中八九敵襲よ?!」
二人は気が付いてしまった
早馬に乗っていた騎士が赤の信煙弾を撃ったことに
「敵襲?どうしたのですか?」
「おいおい。物騒なことを言わないでくれよ二人とも」
そこにアクアとエランが来てそう言う
「「あれ!!」」
その二人にエレボスとエクレアは信煙弾の赤い煙を指さす
「ん?ただの赤い信煙弾じゃなですか、、、、赤い信煙弾?!!」
「それって、、、全員敵襲だ!!構えろ!!」
二人も敵襲に気が付きそう声を上げた
「二人とも馬車の中に!」
「ああ!エクレアこっち!」
「う、うん!」
そうして辺りにとてつもない緊張感が満ちる
そしてそこに
「耄碌したぜ。まさか信煙弾を撃たれっちまうとは。おかげでこんなに警戒されちまってる」
そう言いながら返り血に染まった男が現れた その後ろには20人近くの完全武装した黒騎士が居た
「っ!その恰好、、、アーデン魔国の!」
「さすがはヘルメス家の騎士団だな。俺はフルカス。騎士司教だ」
男はそう自己紹介した
「目的はなんだ!」
エランがそう聞くと
「もちろん、、、ヘルメス家の長女、、、エクレア・ヘルメスの命だよ」
フルカスはそう堂々と答えた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます