戦後の朝

「、、、朝か」

(とんでもない試練だな)

ベルから出された試練の内容を今一度思い出してそう考える

「死にはしないか、、、人生的にと社会的には死ぬな」

(それにしても、、、ベルフェゴールか、、、)

「なんでそんなとんでもない悪魔と契約出来てるんだよ?!そりゃー、契約直後で歴戦の猛者である伯爵司教倒せるワケだな!」

エレボスが最後に告げられた爆弾発言について驚愕していた

「流石にこれはフレデリカも庇えないだろ」

(いっそのことアーデン魔国で過ごすか?いや悪魔教団に殺される)

そんな事を考えていると

「エレボス様」

戸の奥から声が聞こえる

「お目覚めになられて直ぐに申し訳ないのですが五神家当主の皆様とアヤメ様が起き次第きて欲しいと。戦後の確認をしたいと」

そしてそう伝えられる

「分かりました。着替えたら直ぐに向かいます。天守閣ですのね?」

「はい。お願いします」

そうしてエレボスは着替えるのであった




天守閣

「ではこれから戦後会議を始めましょう」

「「はっ!」」

アヤメの言葉に戦闘の余波で少し壊れた部屋にいる他6人が返答する

「まずはみなさんこの国のために働いて頂いたことこの国の王として感謝を」

そう言うとアヤメは頭を下げた

「あ、アヤメ様!」

「頭を上げてくださいませ」

「我々は当たり前の事をしたまでです」

当主達はそう焦ったように言う

するとイブキが

「そもそも今回の一件の締めは全てアヤメ様とエレボス殿の働き。我々は策に嵌められ戦う事の出来なかったのですから」

そう言って下を向く

「「っ!」」

それに他の4人も顔を顰める

「皆頑張りました。それで被害については?」

「重症者8056名、負傷者280063名。死者は0です」

「良かった。誰も死んでなくて」

アヤメは心の底から安堵する

「城下町の民は目覚めましたが、悪魔教団の狂信者はまだ全員昏睡状態。魔教司教と悪魔契約した侍達は絶命しています」

「狂信者については後5日は目覚めませんよ」

「それ、、、死なないのですか?」

アヤメがそう聞くと

「仮死状態だから大丈夫です」

エレボスは笑ってそう言った

「350万人を同時に昏倒させる、、、ヤバいな」

「味方で良かった」

そうエレボスの強さに少し話が咲き

「では、これからについてはですが、ま

「失礼します」

イブキがこれからについて話そうとした瞬間部屋に侍が入ってきた

「どうした?」

「カエデ様が帰国なされました」

「は?」

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