クラーケンとの対峙

日が落ちあたりが暗くなったこと

「そろそろクラーケンが居る海域に入るわよ」

「イカ焼きにするか!」

「炎適性を持ってるのか?」

「ああ。あるぞ。風がダントツで得意だけど炎も使える。炎と風の適性持ちだ」

「へー!私は雷と炎と風の適性持ってるんだよね」

「っ?!3属性持ちなのか、、、すごいな」

(3属性持ちなんて相当な才能がないと発現しないはず)

エレボスはカエデの才能に驚く

「まだまだだよ。出力も制御も甘いし剣技も弱いからね、、、私に力があれば一人で帰れたんだけど」

「俺としては足ができたから助かったよ」

そんな感じで話していた時だった

ゾクッ

「来たな」

「補足された」

2人は自身に向ける敵意を感じた

「そう言えば本で見たことはあるんだが実際にクラーケンを見たことが無い。なんか水をぶっ放してくるというのは知ってるんだが、、、波ってことか?」

エレボスがそう聞くと

「百閒は一見に如かず。見た方が早い、、、来た」

「え?」

(水のレーザー?)

10本の水のレーザービームがこちらに向かってきていた

「焔雷嵐、、、サンモンジ流・門割!」

ズバン

カエデは刀でそれを炎・雷・風の3属性を刀に付与して真正面に叩き落とした

「おー!」

(きれいな動きだな)

エレボスはその動きに感嘆の声を漏らす

「俺もやるか」

刀を抜いたエレボスは

「ベル・ストーム」

ドカン!!!

とんでもない暴風を前に放った 

それは

「嘘だろ?!」

(残りの9本全部消し飛ばした!)

1本1本が船を貫通するような威力のレーザーを9本全部消し飛ばした 

だがエレボスは

「っち。まだまだうまくいかないな」

その1振りに不満のようだ

「まー、クラーケン程度だったら倒せるな」

そう言いながら海を見つめていると

「クルァァ!!」

「あれが、、、クラーケン。バカデカいな」

海中から10mはあるであろう超々巨大イカが現れた

「、、、海流が速くなってる。下手に巻き込まれると船が危ないな。カエデさんは船の防衛と操縦を主にお願いします。俺は防御はあまり考えずに遠距離攻撃で弱らせますから」

エレボスは状況を理解してそう指示を出す

「わかった」

カエデは舵を取った

「さて、、、本来異世界に来たのにモンスターとの戦闘はお遊び程度しかしてなかったからな。精々俺を楽しませろ」

笑みを浮かべて刀を構えながらそう言った

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