4人の少女
「では失礼します」
監視者はスモアが書いた書類を持って去って行った
「、、、助かったー」
それを見てメルトはそう言う
そして
「、、、、、、それでエレボスに姉は居ないのにそんな話ができるスモアさんはいったい何者なんだ?」
明らかに警戒した様子でスモアにそう問いを投げかける
「えっと、、、エレボス君?この人は?」
「俺が義母及び悪魔教団から逃げるために協力している仲間です。そして俺の生みの母親を知っている人間でもあります」
「なら大丈夫ね。えっとお姉さん、私はエレボス君がベルムート家の長男ということを知っています。そしてエレボス君の姉であるエリン・ベルムートの親友です」
メルトが信頼に値する人物だと確認したスモアはそう語った
「、、、そうか。まずは助かった。それで?あの異端の聖剣が教祖以外に話していない、、、実の妹達にも話していないフレデリカの最大機密情報を知っている君は何ここに?」
「私は半年前のエーテル王立学園でのあの事件を受けてエリンちゃんとルームメイトだったこととかで変な噂が立つ前に最低限の事情聴取だけ終わらせて故郷のここに帰って来たんです」
「なるほどな、、、わかった」
そしてメルトは下がった
「えっと、、、姉さんの件は失礼しました」
それと入れ替わるようにエレボスは前に出て頭を下げる
「別に気にしてないわよ。お姉さんは私のことなんか言ってた?」
「とても優しい子家事能力がすごくて特に料理はすごいと、、、恐らく姉さんはスモアさんを本当の友人だと思っていたと弟の目ではそう感じました」
「っ!そう!!」
エレボスの答えにアスモは心からの笑顔になった
「それじゃー、立ち話もなんだし私の家に行きましょうか」
そしてそう言うのであった
同刻
エモクロアの町 アルベル
「脱獄された、、、」
「流石エレボス!」
「いや、、、すごいわね?!」
3人の少女はそれぞれ反応を漏らす
その正体は
「流石はヤマトの英雄ね」
1人目はヤマトから出た旅侍 カエデ・サンモンジ
「アリス様と同じ力を持ったエレボスにはこの程度の檻は朝飯前ですね」
2人目は魔国から出てしまった大罪司教が恐れる秘密を持つ少女 エテル
「でも今は力を失ってるんでしょ?」
3人目は、、、誰だこいつ?!!
白髪白眼なこと以外不明の少女であるが、、、誰だ?
「フレデリカ様からはお三方をユグドラシルまで護衛するようにと言われていまして」
そばにいた聖騎士がそう言う
「ユグドラシル、、、お母様の先生が居る場所」
カエデは自身では到底理解できない領域の強さを誇る母親の師匠の住む場所だと息を飲んだ
「汚ら、、、精霊の輪廻の中心!」
エテルは聖騎士の前でとんでもない発言を仕掛けたがなんとか足止めてそう呟く
「孤児院育ちの小娘が行っていい場所なの?」
そして少女はそう呟いた
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