次回 エレボス死す デュエルスタンバイ

「失礼します」

扉を開けは行ってきたエテルの片手には紅茶が2杯カップに入れられていた

「エテル。ありがとう」

「ありがとうね」

2人はティーカップを受け取る

「、、、ねぇ」

するとプルソンがエテルを呼び止める

「貴方、、、えっとエテルさん。エテルさんって今年13よね?」

「え?はい。今年で13歳になります」

「エレボスも恐らくそのぐらいの年齢だと思うのよ。それで性別も違うからわからないと思うけどエテルさんだったら神聖教会と我々の両方から狙われてるとしたらどこに行く?」

プルソンがそう質問すると

「うーん。まずアーデン魔国とセラフ神聖国にはあまり逃げ込みたくないですね」

エテルはまずそう答えた

「なんでかしら?」

「この2つの国は特に国内の安定力がすごいです。ですので逃げ込んだ場合隠れ住める場所が少ないですから下手に逃げ込みはしないです」

そうエテルが言うと

「なるほどね、、、不安定な国に逃げ込んだほうが逆に安全ってことね」

プルソンはなるほどといった様子になる

「そうなるとサフラン王国が候補だな。エモクロア共和国も今大変なことになってるがサフランは滅亡しかけている。我々も干渉したいぐらいだが、、、あそこは今セラフ神聖国がかなり干渉しているからどうもできないですね」

それにガープも追随する

「ええ。サフランの件があるうちは全面戦争も回避できるというアリス様のお考えなので、、、私の配下を動かそうかしら」

プルソンがそう少し考えると

「あっ!でも、この話、2つ破綻する可能性が」

ふとエテルがそう口にする

「なんですかその2つって」

ガープがそう聞くと

「1つはエレボスがとんでもない度胸を持ってセラフとアーデンの2国の生活にそのまま順応する可能性。2つめはセラフとアーデンにいずれかに向かう理由が存在する場合です。この2つの可能性があるので、、、結局絞れませんね」

エテルはそう言って顔を下げた

「なるほどね、、、あ、そういえばセラフがエレボスの手配書出したんですよ」

「「え?!」」

プルソンの言葉に2人は驚愕した

「え?!それってエレボスのことがバレたってことですか?」

「異端の聖剣の保護が外れたってこと?」

そして2人がそう言うと

「違うわ。ヤマトでエレボスがエルピスって名乗ってヤマトを救ったからその功績を利用して聖剣が自身の家出した息子を見つけてくれって感じで手配書を出したんです」

プルソンはそう言って手配書を2人に見せた

「まずこれがガープ司教も知っているエレボスの素顔ね。エテルさんももう見ていいわよ」

「ありがとうございます。おー!結構イケメン!」

「でも、、、聖剣には似て無いな」

「聖剣にその辺の話は聞き覚えが無いので、、、隠居していた間にできた子供と考えれば合うけれど養子の可能性もありますね。アスモ様曰くヘルメス家に行っていたときは仕事の関係みたいだったらしいので」

プルソンはそう言いながら

「あとこれは聖騎士だけに配られてるヤマトで活動していた際にエレボスが顔を隠していた仮面付きの写真です」

姿の写真を見せた

「「、、、」」

それを見たエテルとガープは絶句する

「え?どうしたの2人とも」

「、、、エテル」

「はい」

「、、、ベルボスってどんな仮面付けてた?」

「まさしくこの仮面ですね」

ガープの質問にエテルはそう返した

「え?!この仮面被った人と出会ったの?!」

2人の反応にプルソンはまさかといった様子でそう声を上げる

「「数日前に来て今この教会で暮らしてます!!」」


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