ハジメ
「そういえば俺、、、どこに行けばいいんだ?」
ふとエレボスがそう呟く
「ん?あー、そうだよね。エモクロアからエテルを待つか探せと言われても普通な状況ならまだしも世界の人気者なエレボス君じゃ普通に宿を取る事すら難しいもんね」
「ああ。顔隠せば行けるか?」
エレボスガス言うと
「無理だね。下手な仮面じゃもうバレちゃうしだからってガチガチの仮面をつけたら普通に不審者で事情聴取されて終わる。そんなことするぐらいだったら堂々と首都のユグドラシルまで行って話題になってフレイヤと力づくで会って保護してもらう方が良い」
ハジメはそう言う
「してもらえるのかな?母さんに引き渡されそうなんだけど」
そんなハジメにエレボスはそう言う
「大丈夫だ。。下手なことは考えずただ助けてって言えばいいんだよ」
「本当に大丈夫なのか?」
心配層にエレボスがそう呟くと
「安心しろ。仮に事故ったとしても僕が助け出すから安心していいよ」
ハジメはそのかわいらしいメルヘンな服に似合わないかっこいい言葉を言う
「かっこよ。モテそうだな」
「バハムートとフタバの話しただろ。あれを知ってて色恋沙汰は勘弁」
ハジメは嫌そうにそう言う
「なるほど」
「そう言うエレボス君は?」
「ヤマトでのアヤメに、アーデンでエテルに危うくっていう経験ありです。エテルの方はマジで終わったと思いましたよ」
エレボスは顔を青くしてそう返す
「エテルにもか、、、あの子大丈夫かな?外の世界で生きていけるか?」
ハジメの顔に翳りが出る
「アスタロトさんがいるんですし、ベルもいます。大丈夫ですよ」
「そうか。なら大丈夫だな」
「ええ」
「じゃー、僕はそろそろ行くから。ここはエモクロアとアーデンの境目ぐらいの森だからここから南南西に進めば首都のユグドラシルに辿り着く。信じられないほどデカイ大樹が目印になると思うよ」
「了解です」
「道中モンスターとか出てくるけどエレボス君ならベルフェゴール無しでも余程の事が無ければ死ぬことはないと思うから。まー、本当にヤバくなったら僕に頼ってくれれば助けてあげるから」
「はい!」
「特訓したくなったら念話で僕を読んでくれ。あ!あと、エモクロアとセラフは精霊術式が多い。6大精霊の契約者としてアドバイスだが精霊術師相手に魔法勝負はやめておきな。それじゃー!」
ハジメは飛び上がった
「はい!色々とお世話になりました!!」
エレボスは手を振りながらお礼を口にした
「さて、、、これから冒険の旅だな。ベルが居なくてもできるってことを見せつけてやるとするか!」
そう言いながらエレボスは愛刀黒牙を腰に刺し進むのであった
???
ドカン!!
人が天井破壊しながら落ちてきた
「こんな物語的な事が」
少女は驚く
「ん?、、、ここは?」
少女は恐らく寝ていたのだろうか?今の衝撃で目覚めたようだ
「えっと?始めました。私はマカロン。マカロン・ヘルメスよ。君の名前は?
「えっと?エテル」
聖女と悪魔が出会った。
この出会いが後に色欲の大罪司教アスモを追い詰めるパートナーとなることをまだ誰も知らない。 いや、もしかしたら1人だけ予感しているかもしれない
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