4つの光と3つの闇の歴史 6

 焼けた王都で生き残ったのは6人。

青年・少女・勇者・少女の母親・青年の父親・勇者と母親の間に生まれた赤子 の6人だ。

そしてその場で戦えるのは少女・母親・父親の3人だった。そして王都を滅ぼされた母親は怒り狂い実の娘である少女を殺そうとする。しかし青年の父親が母親に襲い掛かり「逃げろ!!」と少女に叫んだ。そして少女は青年を負ぶって1年半前に暮らしていた森へ逃げ込んだ。

 森に逃げ込んだ少女は青年の傷を癒す。しかし前とは決定的に違うことが一つあった。それは少女が燃え上がるほどの恋心を青年に抱いていたということだ。2年の間に様々な理由で少女の恋心は深まって行った。そしてトドメに絶望の状態から救い出してくれたことで恋心は燃え上がった。

 しかし少女の精神は燃え上がった恋心に耐えきれるほど安定していなかった。文字通り獣のごとく青年との性行為に明け暮れた。精神の摩耗と親の血という外部的要因に加え一尾しかなかった尻尾が一気に九尾に増えたためその負荷が精神の枷を破壊した。そして1月の間そんな生活を送っていたある日その生活は終わった。セラフの軍隊が森に攻め込んできたのだ。王都を軽く消し飛ばし勇者をほぼ一撃で屠るその強さの前にセラフは本気で少女を討伐しに来た。

 少女は軍隊相手になんと部隊の7割の命を刈り取った。しかしそれまでだった。軍を率いていた聖騎士団長の手によって少女は捕らえられた。そして残った部隊で青年を探すが青年の姿は無かった。聖騎士団長は少女に詰問するが少女も青年の居場所が分からなく混乱する。むしろ少女は青年が意識こそあるがまだ到底動ける状態でないことを知っているので最も混乱していた。そんな様子を見て勇者は少女も知らないようだし不測の事態が起こらないように帰還しましょうと告げた。そうして少女はセラフに連れていかれた

 セラフに連れて行かれた少女はセラフ中層・上層部の慰め者とされた昼夜問わず犯された。しかし少女は魔法で自身の胎に宿ったかもしれない命を守るために子宮に結界を張った。そして処刑前夜の日最後に相手をさせられたのが教祖であった。教祖は少女の結界を破壊したうえで犯した。そして終わった後少女の元に勇者が訪れた。そして勇者は少女にとある提案をし少女はそれを受け入れた

 そして処刑の日。少女は他にも処刑犯がいる断頭台の上で人生最後の絶望をする。自身が処刑される理由は大量虐殺と奴隷制の主導者であるという言うのだ。本来の主導者であるのはセラフと母親であるはずなのにその罪を自身に擦り付けたのだと少女は絶望した

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