開戦の狼煙

「ハイドよりも凄いことは想像してたけど、、、ここまで凄いなんて」

アリアの目にはかなり離れた場所にいるにもかかわらず首をかなりの角度で上に向けないといけない高さの壁と

「あれが、、、神樹ユグドラシル」

天も貫く高さを誇る大樹が映っていた

「あの木の一番上に私の師匠にしてこの国の女王であるフレイヤが居るわ。どうにかしエレボス捜索を手伝ってもらわないとね、、、さっ、行くわよ!」

フレデリカに連れられて3人は関門に向かう

「入れてくれなかったらどうしましょうかね、、、師匠の恥ずかしい過去でも叫べば出てくるかしら?」

歩きながらフレデリカはそんなことを呟く

「確実に外交問題になりますよ?」

カエデがそう言うと

「その程度で師匠は何か言ってこないわよ。昔ちょっと無理言った時はやばかったけど」

フレデリカは笑ってそう言った

「、、、母さんどうやって手綱握ってたんだ?」

カエデはそう呟くのであった

「お嬢さん。関門通っていい?」

そんなことをしていればいつの間にか関門の前に辿り着いていた

「フレデリカちゃんか、、、女王様から聖騎士動かしたらって言われていたはずですが?」

入管のエルフの女性がそう言うと

「私はただの母親でただの女王の弟子ですよ?」

フレデリカはそう返した

「、、、なるほど。それなら問題無いですね」

そして入管はそう言った

「「「問題無いんだ(のか)」」」

3人は呆れた様子でそう呟く

「別に女王陛下もこうなるというのは分かっていらっしゃいましたし、、、ここで女王陛下の恥ずかしい秘密を暴露されるよりはマシです

「「「どんな評価だよ!」」」

3人はフレデリカの散々な評価にツッコむ

「それで、、、そちらの刀を持った女の子はカグラちゃんの娘か、、、カグラ並みのクソガキ感を感じるな」

入管は続いてカエデの方を見てそう呟いた

「昔のお母様はいったい何をしたんだ?」

カエデは自身の母親の行動に頭を抱えた

「少なくともフレデリカちゃんよりはよっぽどマシだったわよ、、、さて」

入管の女性は息を吸うと

「フレデリカ様とそちらのお二人は関門を通っていただいて構いません、、、ですがそちらの桃髪の少女だけ女王様から名指しで入ることを禁じられています。エテル・アマテラスさん」

そう言い放った

「エテルちゃんだけダメ?!」

「なんでだ?!」

アリアとカエデは驚愕していた

「私とこの2人は構わないのにエテルちゃんだけこの関門を通ることを許さない?随分とふざけた話ね?どういうことか説明していただけるかしら?」

フレデリカがそう問うと

「この門を通れる通れないを決めるのは我々です。正式な手段でもそれは変わりません」

入管のエルフはそう返すだけだ

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