アルトリア・キャメロット
「そういえば、、、マカロンさんにお昼で聞いたのですがどうやらエテルさんのご友人のジャンヌさんとマカロンさんは両方とも魔導ギルドに入っているそうじゃないですか。何故エテルさんは入らなかったのですか?」
歩きながらハロルドが聞いてくる
「あの組織に入りたいと思いますか?」
「思いませんね、、、これは恥ずかしい話なのですがアルトリアは4人いる教皇候補においてこの学園生の40%近いの支持得ており最も支持されているんです」
「あれが?」
エテルが驚愕した様子でそう聞くと
「といってもアルトリアという存在を指示しているのは5%も居ないでしょうね。残りの35%はアルトリアの家であるキャメロット公爵家と教皇候補の筆頭というその肩書あるから支持してるんですよ」
ハロルドはそう返した
「なるほど」
「これが今のセラフの時代を似合う学生の考えです、、、私は恥ずかしいですよ」
「ハロルドさんは恥ずかしいと思って行動出来ているんですからかっこいいと思いますよ」
「ありがとうございます」
「他の教皇候補はどんな人なんですか?」
「そうですね、、、まずアルトリアの話を先に。彼女は教皇候補の中で一番戦闘が強いです。家が名家であることと、、、歪んだ信仰心の結果すさまじい神聖術式の適性があり、剣術も長けています。そしてそんな彼女を支持している40%の生徒というのは主に貴族などの既得権益者です。ですので敵対すれば支持者の力も使って消されますね、、、まぁ、エテルさんを消すことは無理でしょうけど」
「歪んだ信仰心?」
「神セラフの力による完全な支配という邪悪な考えがセラフの正しい姿だとまじめに考えているんですよ」
エテルの質問にハロルドはそう答えた
「、、、イカれてる」
「ええ。噂では現教皇が進めているサフランにおける奴隷解放令を自分の代で無かったことにする気だとも。まぁ、それ自体は考えようによっては良い事ですけど」
「、、、え?」
(まさか、、、奴隷解放令のヤバさを知ってる?)
エテルがそう思い目を見開くと
「その顔はエテルさんも分かっていましたか。そうです、、、今のサフランで奴隷解放令なんてやったらサフランは滅びます。教皇様や枢機卿はそれを狙っています。確かにそうなればサフランを平和にできますけど、、、それは真の意味でサフランの人を船員奴隷化させることになります」
ハロルドはそう語った
「ハロルドさんは聡明な方なのですね」
「聡明か、、、聡明だったらもう少し長生きできたんでしょうけどね」
エテルの言葉にハロルドは自嘲するようにつぶやいた
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