カリーナ・アンティーク

「他の候補ですと、、、まずはカリーナですね。カリーナはアンティーク商会というこのセラフ1番の商会の跡取り娘です。その血の定め今の商会連合の総督を担っています。アルトリアに違い30%の指示を得ていてその支持者の多くは中流階級の学生です。ただその半分は金の匂いに群がってきた感じです。でも、アルトリアと違ってその辺をしっかりと管理しているのであまり問題にはなりませんね。毎日アルトリアとの熾烈な次期教皇争いをしています」

ハロルドがそう説明すると

「商会、、、エクレアさんとぶつかりそう」

エテルはそう呟いた

「表向きはとても良好な関係を築いています。エクレア会長の会長就任を後押ししたのがカリーナですから」

「裏では?」

「完全にエクレア会長の犬ですね」

「は?!」

想定外の答えにエテルは驚愕する

「理由とかその辺は分かりませんが完全にカリーナはエクレア会長の犬ですよ。と言ってもエクレア会長にその意思はないでしょうけど。カリーナとは昔馴染みですから少々素顔をしているのですがあの子は頭もキレ、カリスマ性や人望を素晴らしいです。ですが本当は怖がりなので自分がトップになることは怖いんですよ」

「だったらなんで教皇候補として精力的に動くんですか?」

エテルがそう聞くと

「それが全くわからないんですよね。というかそれが理由でエクレア会長の犬だとわかったんですよ」

ハロルドはそう答えた

「どうゆうことですか?」

「元々カリーナは教皇選にはあまり意欲的に参加していなかったんです。でも、エクレア会長が会長に就任する少し前からいきなり加速し出して、、、ほとんどの生徒、、、というか私以外の生徒、教員はエクレア会長という同盟者が来るまでの間刃を研いでいたと考えられていますが、、、カリーナはそういう子ではありません。確実にエクレア会長が何かをしたとしか。正直エクレア会長は胡散臭くて好きではありません」

ハロルドがそう語ると

「エクレアは完全に頭が黒側の思考ですからその考えは正しいと思いますよ」

「ありがとうございます、、、ただ、実際問題エクレア会長とカリーナが組んだことで学園の治安が格段に良くなった。エクレア会長がカエデ委員長と仲がいいからか学園管理委員会がしっかりと商会連合を守っていますから」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る