バルトル・アインスベルン
「次はバルトルについて話しますか。バルトルは私の友人で、、、前聖騎士団長の孫で、元第三部隊長のエル・アインベルンさんの息子なんです。まぁ、本人はそこまで強くないですけど。精々中位騎士に勝てる程度です」
「それはとんでもなく強いのでは?」
ハロルドの言葉にエテルがそう言うと
「ですが数年前にエーテル王国立学園の生徒会長に年上であったとはいえ敗北していますからね」
ハロルドはそう返した
「その生徒会長強すぎません?」
「エリン・ベルムートですよ」
「あー!なんか聞いたことあります。それこそエクレアさんが倒したって言ってた」
「そうです、そうです、、、とまぁ、貶しましたが彼の強みは対人スキルと指揮能力、そして知略です。彼はカリスマ性などが凄まじいです。そして指揮能力と知略と合わさり集団戦では凄まじい強さを誇ります。その才覚もあり今の冒険者組合長を詰めていています」
ハロルドは今までと違いどこか嬉しそうにそう話す
「そこまでとなると支持もすごいのでは?」
エテルがそう聞くと
「いやぁ、、、それがそもそもバルトルは教皇選には一切の興味がないんです。ですので一切活動を行っていないのであまり。ただ普段の行動もあって20%の学生が支持しているうえ、ほぼ全員がバルトルを慕っているので、、、実質一番の支持がありますね」
ハロルドはそう返した
「なるほど、、、表面上と実質でかなり難しいですね」
エテルはめんどくさい関係図にそう呟く
「、、、私の存在がさらに複雑にしてしまってるんですよね」
「え?」
「これは最後にしっかり話しますがバルドルは最後の1人を教皇にして自分は聖騎士団長か教皇直属部隊長になろうとしてるんです。そしてその1人はバルドルに教皇になってもらおうとしているんです」
「なるほど?つまり?」
エテルは混乱する
「バルドルともう1人の教皇候補があまりにもいびつな関係になっているんです。しかもお互いの支持者のほとんどがどっちが教皇になっても良いんです。結果は変わらないですから」
「結果が変わらないというのは?」
「、、、バルドルともう1人のどっちが選ばれてもお飾りの教皇にさせる気だしなる気なんですよ」
ハロルドは疲れた様子でそういう
「え?それ実務とか色々あるのに大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないですね、、、なら、誰が実務をやるのかというと、、、私なんですよ」
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