伯爵司教

「ふ、フルカス様?!」

真っ二つにされたフルカスの姿に他の司教が焦りの声を上げる

「す、、、すごい。騎士司教を単独で撃破した、、、」

騎士団は騎士司教を単独で撃破したことに唖然とする

バタッ

「アクア!」

その場に膝をついたアクアを見てエレボスが大焦りで駆け寄る

「大丈夫ですよ、、、少し休めば元気になります」

アクアは笑顔でそう言うが顔色はよくない

「、、、お前ら!さっさと他の司教殺して急いで町まで行くぞ!」

「「了解!」」

そうしてエランの号令で騎士団の戦いが始まる その瞬間だった

「それは無理だな」

後ろからそんな声が聞こえた

「「っ!」」

全員が後ろを振り向くとそこには50代くらいの男が槍を持って立っていた

「何者だ!」

エランがそう問いただすと男は

「アーデン魔国魔教司教伯爵司教のモラクスだ。お前らを殺す男と悪魔の名だ、、、覚えておけ」

そう名乗った

「伯爵司教だと」

(今の俺達で勝てるのか?アクアさんも満身創痍、、、こうなったら)

「一番若い奴が馬車に乗ってアクアさん達とエクレア様をウェスタまでお連れしろ!残りは俺と一緒にここで時間を稼ぐぞ!」

絶望的な状況でエランはそう指示を出した

「「了解!」」

そしてそんな死ねともいえるような命令に全員は一切の躊躇なく同意した

だが

「だ、だめ。それじゃ、、、」

アクアがそれにし弱々しい声でそう反論した

「え?何故ですか?」

「悪魔モラクスの権能は石と薬草をつかさどる力と眷属を、、、魔物を操る能力を持ってます。こんな森の中じゃ、、、逃げきれない」

そしてそう言った

「はぁ?!そ、それって」

「そこの司教を倒さないと全員あの世行きです」

「「っ!」」

全員は気が付いてしまった、、、自分たちが絶望的状況のさらに最悪の状態に陥ったことに

「そこのメイドさんはよくわかっているようだ。さて、、、狩りの時間だ」

そうモラクスが言うとともに

「「グルグルゥ」」

辺りに魔物が現れ一行を囲んだ

「伯爵司教に他司教十数名、そして数百体の魔物、、、降参すれば楽に殺してやるが?」

「「断る!」」

その場にいた騎士団とアクアがそう返した

「そうか。残念だよ」

モラクスは少しも悲しそうな顔をせずに言って槍を構えた

「エレボス様、馬車に隠れてください」

「っ!アクアが隠れてろ!そんな満身創痍のから

バチバチ

「ぇ?」

バタッ

「今は寝ててください。次起きたら町についてますから」

そう言うとアクアはエレボスを馬車に乗せた

「すいませんがエレボス様をお願いします」

そしてエクレアのそう言うとモラクスの方を見て

「ベルムート家がメイド、、、アクア・ローレライ。あなたを倒す女の名前だ」

そう言うのであった

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