3章 勇者集結
独奏と侍の序章
お姉ちゃん
サタナエル孤児院
「ただいまー!」
アリアが孤児院の玄関でそう言うと
「あ!アリアお姉ちゃん!」
「おかえりー!」
「大丈夫だった?」
孤児院からアリアより幼い少年少女がアリアに抱き着いてくる
「大丈夫よ!私は13歳にしてB+ランクの天才冒険者よ!」
心配するみんなにアリアはそう返す そして
「だからみんなは安心して暮らしてていいのよ」
優しい笑みを浮かべてみんなの頭を撫でるのであった
すると
「おかえりなさい。アリア」
20代後半ぐらいの豊かな胸を持つ女性が奥から出てきて声を掛けてきた
「院長。今戻りました。あ!これ今日の稼ぎです」
アリアはそう言うと院長に先ほど換金したお金を渡した
「今日もありがとうね」
チュ
院長はアリアの額にキスをする
「いえいえ。それじゃー、晩御飯作るの手伝いますね」
「絶対やめて頂戴」
優しそうな院長の顔が真顔になる
「あんな爆発もうやめて」
「数日間寒かった」
「衝撃で転んで数人怪我したんだけど」
子供達からも避難の嵐だ
「で、でも練習しないと!」
アリアが涙目でそう言うと
「そうね、、、確かに最低限の技術は必要だしいい加減日常生活を妹弟達に依存するのはダメだからね。明日から練習しましょう。でも今日は晩御飯の用意は私がやるから幼少の子にに勉強を教えてあげて」
そう言う院長の顔はどこかいたずらっ子のような顔をしていた
「はー、、、わかりました」
そんな院長の顔を見たアリアは不思議そうにするが素直に頼みを聞くことにした
「それじゃー、お願いね。今日は魔法と精霊について教えてあげて頂戴」
そうして院長は去って行った
「はー、私ってそんなに家事できないかしら?」
そうアリアが呟くと
「家事というより日常生活でしょ」
「朝起きれない。風呂嫌い。髪も結べない」
「あと勉強も同学年に比べて出来ないから将来が心配だって院長先生が言ってたよ」
子供たちは口々にそう言う
「朝は弱いだけだし、お風呂は数日入らなくても大丈夫よ。髪は、、、ちょっと下手なだけだもん。あと勉強はみんなに教えれるぐらいはできるんだから大丈夫だよ!」
「教えれるって戦闘に関することだけで算数とか歴史とかは全然じゃん!字も読むことは出来るけど書くことは結構ギリギリだし」
アリアの反論に純真無垢な子供達はバッサリと真正面から叩き切る
「、、、はー、私将来結婚できるかな?胸も無いし、顔も良くないし」
アリアは落ち込みながら教室へ向かって行くのであった
「アリアお姉ちゃんって顔良くないの?」
「いや、町のみんな曰くめちゃクソ美人だってよ」
「胸が無いのも逆に合ってるって」
「この町どころか近くの大都市バランまでその名が響いてるって話だよ」
「この町じゃ天災孤児だったり爆発孤児って言われてるけど正式には慈愛の剣姫なんて呼ばれてるぐらいだからね」
「いつかこの孤児院出て行くのかな?」
「出て行く気は無いらしいよ。この街で一生を終える予定だって。それで逆に恋人になりたいと狙っている人が多いんだって」
「「アリアお姉ちゃんと恋人に、、、良いかも」」
男女子関係なく考える子供達であった
人物紹介
アリア・サタナエル
明るく元気で優しい13歳の少女。胸は無い。ギルドが定めるランクにおいてB+という同年代ではとんでもない強さを誇っておりその強さを利用して難しいクエストなどを請け負ってその稼ぎを孤児院に経費以外の全額を入れているいい子。ただし生活力と学力がいくら孤児だとしても低すぎて料理をすれば大爆発。朝は放っておけばそのまま1日寝て次の日の朝に起きる。髪を結えば物理学を超越する。風呂はめんどくさいので言われなければ入らない。字は読むことは出来るが書くことはギリギリで計算もかなりの割合で間違える。
しかしものすごくモテる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます