エテルママ

「ということで私達としてはこのままセラフに来てもらわないとなんです」

「なるほど」

第一部部隊長のアデルの話をフレンは聞いた

「セラフに行った場合その後はどうするおつもりで?」

そしてさらにそう問うと

「その後はセラフの学園に入学してもらって、、、教皇様の指示の元って感じでしょうね」

アデルはそう答える

「、、、最低限ヤマトまでは行かないとなのでこのままは無理です。ただその後は異端の後継者に会いに行くのでそれでもうそちらの要望は叶えられるかと」

それを聞いたフレンはそう返す

「ふむ」

アデルは考え込む

(ここで強引に連れて行くことは可能だが、、、確実に不和が生じる。伝承からして今代の勇者とその仲間は過去最強クラスだ。そんな勇者パーティーとは信頼関係がある方が良い)

そう考えるアデル だが

「色々込みで考えてもこっちのリスクを考えるとさすがに首を縦には振れませんね」

それでもアデルの首は縦に振れなかった

「何故ですか?」

フレンが目を細めて聞くと

「神の恩恵を受けし勇者覚醒者をセラフが関わってないのは色々と問題なんですよ」

アデルは毅然とそう返した

「めんどくさい」

「っ!重大な問題です!」

フレンの気怠げな返答にアデルは憤慨した様子でそう言う

「はー、」

(こいつめんどくさいタイプのセラフ教徒かよ!)

フレンは内心クソめんどくさいという顔をするのであった

「まー、諸々はそちらの頭に話したいんですけど、、、」

そしてフレンはボルディアの方を見る そこには

「聖騎士という人を守る存在でありながらこんな行動をするなんて」

ボルディアを正座させて叱っているエテルの姿があった

「、、、あの子あんな感じだったっけ?」

「団長があそこまで恐れるなんて中々だな」

2人はそう呟く

「カエデもカエデでカタギに手を出すことが厳禁なヤマト人なのにこんなことするなんてハジメが地獄で泣いてますよ!あ、生きてるのか」

「は、はい!、、、天国じゃ無いのか?」

ボルディアの隣で同じく正座させられているカエデがそう聞くと

「あれが天国は無い」

「うちの建国者何したんだ?」

「まー、お説教はこの辺にしておきます」

そうしてエテルは馬車に戻るのであった

「、、、あの子どこであんなお母さん属性手に入れたんだ?」

「血なのか育て方なのか」





ハジメの部屋

「ははは!!あいつの血でお母さん属性は無いだろ。無かったから今こんな地獄になってんだから」

(本当に地獄なんだよな)

「、、、どうしたもんかな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る