繋がり
キン
「え?」
眼前で何か金属同士がぶつかる音が聞こえた
そして目開けるとそこには
「刀?」
フレデリカの剣が刀が受け止められていた
「誰?!」
そして刀の持ち主を見ると
「え?カグラさん?!」
カエデの母親にして自身が直した最初の患者であったカグラであった
「フレデリカ、、、私の恩人に手を出すとはいい度胸ね?」
カグラはフレデリカにそうはっきりと言う
「っ!カエデちゃんの家名を聞いて察してはいたけど、、、久しぶりねカグラ」
それにフレデリカは嫌そうにそう返す
「え?知り合い?」
その様子にエレボスは2人が知り合いということに気が付く
「昔一緒に旅をしていたのよ。師匠にシバかれたのはいい思い出だわ」
「先生の話は辞めて。吐きそう」
「はは」
「お母様とエレボスのお母様、友人だったんだ、、、あー、だから私が名乗った時にあんな歓待してくれたのか」
2人の会話を聞いてカエデがそう漏らす
「あー、元々私とフレデリカが旅していたのだけど、それにフレデリカの妹2人が後を追ってきて最終的に女4人旅って言うことしてて、、、三女のメーテリアが今のヘルメス家の当主と恋仲になって、、、それでセラフ神聖国とエーテル王国の上層部が大混乱になったっていうね。そうゆう関係ね」
それにカグラが説明する
「ふふ。懐かしいわね、、、それで?私の息子にちょーっとお灸をすえに来ただけなのだけど、、、家族の問題に部外者は入らないでくれないかしら?」
キキキ
刀が押し込まれていく
「どう考えてもお灸をすえるって次元じゃないでしょ。フレデリカは昔から独占欲がと束縛癖がクソ酷かったからどうせそれが理由で逃げられてんでしょ?」
キキキ
剣が押し返されていく
「っ!この子は!悪魔契約に闇魔法の適性を持ってる!このままじゃ私でも庇いきれない!」
「この国救ったことや話しぶりにヘルメス家も救ったんでしょ?持ってるだけならあなたの権力でどうとでもできるでしょ」
「、、、悪魔教団に狙われてる」
「まさしく昔のあなたね。あなたのご両親も同じことを言っていたけどフレデリカは一度きりの人生だーなんて言って無視したでしょ。因果応報よ」
「っ!」
「さて、、、アヤメ様。流石にお戯れが過ぎます」
「っ!いや、、その」
「あ゛?!」
「ひっ!」
バサッ
アヤメの拘束が解ける
「エレボスさん」
「はい?」
「5分稼いであげるから逃げなさい」
「っ!しょ、勝負になるんですか?!」
カエデの言葉にエレボスは思わず聞き返す だが
「こう見えて悪魔教団の王クラスなら倒せるわよ?」
「え?」
(だったらなんで悪魔教団自分で排除しなかったんだよ)
「悪魔教団を排除できなかった理由はあのワァラクって言う司教が思いのほか狡猾に国に入ったからよ。悪魔教団だと気付いた時には私は魔素病に掛かっちゃってね」
「な、なるほど」
「っ!逃がすとでも?!」
キン
「逃がすわよ!それじゃー、エレボスさん。また落ち着いたらこの国に来てね。この国を救ったお礼は今度アヤメ様が恐ろしいレベルで渡してくれるだろうから」
「はい!」
そうして
ビュン
そうしてエレボスは外に出て行こうとする だが
「アヤメちゃん。俺はこの国が好きだ。また来た時はこの国がもっと良くなってるって期待してるよ。頑張ってね王様」
アヤメと
「カエデ。まさかパリ港で出会った時はこんな英雄譚が始まるとは思わなかったよ。また会った時は一度手合わせでもしていたいな。頑張れよ!」
カエデにそう声を掛けた
「はい!」
「ああ!」
2人は嬉しそうにそう言った
「それじゃー、皆さんまた今度」
そしてエレボスは天守閣から空に飛んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます